HP、3PAR買収額をDellより2億ドル高く再提案

ストレージ企業3PARをめぐるHPとDellの買収合戦で、HPがDellの2回目の提案より11%高い1株当たり27ドルでの買収を提案した。

» 2010年08月27日 09時01分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米3PARをめぐる米Dellと米Hewlett-Packard(HP)の買収合戦が白熱している。8月26日(現地時間)の時点で、HPが買収提案額を1株当たり27ドル、総額で約18億ドルに引き上げると発表した。これは同日朝のDellの提案額より11%高い価格だ。

 3PARに対しては、まず8月16日にDellが1株当たり18ドルでの買収を提案し、3PARの取締役会の合意を取り付けた。その後、23日にHPが1株当たり24ドルという価格で対抗した

 それに対し、Dellが26日朝、買収額を1株当たり24ドル30セント、総額で約16億ドルに引き上げて再提案し、3PARはこれを受け入れると発表していた。

 HPの提案は同日の夕方発表された。これに対する3PARからの発表はまだない。HPが米証券取引委員会(SEC)に提出した文書によると、3PARがHPのこの提案を受け入れた場合、Dellは7200万ドルの解約金を受け取ることになる。

 3PARはクラウドコンピューティングの基盤となる仮想化ストレージプラットフォームを提供しており、総合的なクラウド提供企業へのシフトを図っているHPとDellにとって重要なピースとなっている。

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