Googleが、検索キーワードの入力を予測してキーワード候補だけでなく、検索結果も表示する新機能「Google Instant」を発表した。これまでより2〜5秒速く検索できるとしている。
米Googleは9月8日(現地時間)、検索キーワードの入力を予測して検索結果の候補を提示する新機能「Google Instant」を発表した。まず米国、英国、ドイツ、ロシアなど7カ国から順次対応していく。対応するWebブラウザはGoogle Chrome Ver.5と6、Firefox 3、Mac版のSafari 5、Internet Explorer 8。近いうちにモバイル版もリリースする計画という。
Googleの検索には、これまでも検索キーワードを入力するとオートコンプリート機能でキーワードの候補を提示するインクリメンタルな「Google Suggest」機能があったが、Google Instantでは候補だけでなく、検索結果まで表示する。入力を続けると、リアルタイムで候補とその検索結果が変化していく。
Google Instantを利用するには、Googleアカウントでログインしている必要がある。同機能は初期設定で有効になっており、検索枠横の「Instant is on」で無効にできる。
Googleは新機能のメリットを3つ挙げている。まず、キーワードを入力し終わらないうちに検索結果を提示することで、2〜5秒の時間短縮を実現できる。次に、正確なスペルを覚えていなくても、候補の中から正しいキーワードを選べる。そして、キーワードを完全に入力しなくても検索結果を得られる。
Googleは、新機能でネットの接続速度が遅くならないよう努めたが、接続速度が遅い環境からの検索では自動的に同機能をオフにすることを検討しているという。なお、新機能がオーガニック検索(有料サービスに関連する結果を除いた検索結果)の順位に影響することはなく、SEOに影響することもないとしている。また、検索広告が入力予測の結果にも表示されるため、広告インプレッションへの影響があるとし、新たなインプレッションのカウント方法をヘルプセンターで説明している。
企業向け情報を集約した「ITmedia エンタープライズ」も併せてチェック
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.