NetApp、SunのZFSをめぐる特許訴訟の終了を発表 Oracleと合意

2007年にSunのZFSをめぐって始まった両社の特許訴訟が、両社の提訴取り下げてでようやく終結。NetAppは今後もOracleとの協力関係を維持していくとしている。

» 2010年09月10日 16時46分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米NetAppは9月9日(現地時間)、2007年に米Sun Microsystemsとの間で起こした特許訴訟を終了することで、現在Sunを傘下に収めている米Oracleと合意に達したと発表した。両社が互いの提訴を取り下げる。合意の条件は公表しない。

 NetAppとSunの争いは、まず2007年に、SunのZFS技術がNetAppの特許7件を侵害しているとしてNetAppがSunを提訴したことから始まった。これに対しSunは同年10月、NetAppがSunの特許18件を侵害しているとして反訴し、係争が続いていた。Sunは2010年1月、Oracleに買収された。

 NetAppのトム・ジョーゲンス社長兼CEOは「OracleとNetAppは10年以上の間、IT関連のコストおよび煩雑さを削減するためのソリューションを世界中の顧客に提供するというビジョンを共有してきた」と語り、両社共通の顧客にIT関連のソリューションを提供するためOracleとの協力関係を維持していくと述べた。

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