Microsoftが“地図のためのWikipedia”OpenStreetMapにBingで使っている航空写真データを提供する。
米Microsoftは11月23日(現地時間)、非営利のオンライン地図プロジェクトOpenStreetMapと提携し、オンライン地図サービス「Bing Map」の航空画像データを同プロジェクトに提供すると発表した。また、同プロジェクトを立ち上げたスティーブ・コースト氏をBingモバイルのプリンシパルアーキテクトに任命したことも明らかにした。同氏はこのプロジェクトをバックアップする米CloudMadeの共同創業者でもある。
OpenStreetMapは、2004年にスタートした“地図のためのWikipedia”と呼ばれるオープンなプロジェクト。オンラインで公開されている世界地図上で、誰もが情報を追加・編集・閲覧でき、データをエクスポートすることも可能だ。現在32万人以上が貢献しているという。
Microsoftはこのプロジェクトに高品質の航空画像データを提供するほか、さらなる貢献のために新しいツールを準備しているという。
コースト氏はMicrosoftの顧客やパートナーのために地図関連機能の開発に取り組み、MicrosoftとOpenStreetMapをはじめとするオープンソース、オープンデータのプロジェクトの橋渡し的な役割を担う。
Microsoftは8月に、OpenStreetMapのデータをBing Map Appギャラリーに追加し、1レイヤーとして利用できるようにしている。
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