Oracle、クラウド版Open Office「Oracle Cloud Office」を発表

OracleはOpen Officeのクラウド版を立ち上げ、GoogleやMicrosoftのオンラインオフィススイートに対抗する。

» 2010年12月16日 08時10分 公開
[Chris Preimesberger,eWEEK]
eWEEK

 オープンソース擁護者らは、米Oralceの米Sun Microsystems買収後にSunのオフィススイート「Open Office」がどうなるか気にかけてきた。今日、新たな進展があった。

 Oracleは12月15日(現地時間)、同製品の取り組みを更新し、デスクトップおよびノートPC向けの「Open Office 3.3」と、モバイル端末向けの「Oracle Cloud Office 1.0」という2つの新バージョンを発表した。

 両製品ともに2つのエディションがあり、オンプレミス版の価格はエンタープライズが90ドルで、スタンダードが50ドル。クラウド版の価格はユーザー数ベースとなっている。

 いずれもOpen Document Format(ODF)およびMicrosoft Office形式のファイル(ドキュメント、表計算、プレゼンテーション)を作成できる。

 Open Office 3.3の新機能として、Oracle Business Intelligence、Oracle E-Business SuiteをはじめとするOracle ApplicationsとMicrosoft SharepointにOpen Officeを統合するコネクタなどが追加された。

 9月にサンフランシスコで開催されたOracle OpenWorldで発表されたCloud Officeは、Webベースのコラボレーションが可能で、モバイル端末やタブレットでドキュメントにアクセスできる。オンプレミスでもオンデマンドでも導入でき、Open Officeに統合できる。通信キャリアやISPは、カスタマイズしたOpen Cloudをコンシューマーおよび企業向けに再販できる。

 これらの製品パッケージは、米MicrosoftのOfficeおよび米GoogleのGoogle Docsと競合する。

 価格が差別化の鍵となる。Microsoft Office 2010はHome and Studentエディションが150ドル、Home and Businessエディションが280ドル、Professionalエディションが500ドルとなっている。

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