テレマーケティングジャパン、Gmailと連携可能なID統合管理基盤を構築導入事例

Web型のグループウェアやメールサービスをオフィスの内外で利用できるようにするために、ID統合管理システムを導入。運用工数を約4割削減した。

» 2010年12月16日 15時48分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 テレマーケティングジャパンは12月16日、グループウェアとメール環境の刷新に伴い、社内システムとクラウドサービスの連携が可能なID統合管理システムを導入したと発表した。社内ネットワークおよびリモートからのアクセスでこれらサービスを安全に利用する環境を構築した。

 同社は多様化する業務形態に柔軟に対応するため、Webブラウザで利用できるグループウェアの導入と、メールシステムの再構築を検討していたという。特にメールシステムはコストを抑制しながら、大容量のメールを利用できるクラウドサービスの導入を検討していた。その結果、グループウェアはネオジャパンの「desknet's」を、メールシステムはGoogleの「Gmail」を採用した。

 だがクラウドサービスの利用では、携帯電話を含めたリモートアクセスによる利便性とセキュリティの確保が課題になった。社内環境でも人材管理システムと各種システムとのID連携に必要な開発の手間や、運用で複雑性が増すことが懸念されたという。

 同社では複数のシステムインテグレーターに検討を打診した結果、京セラコミュニケーションシステムのID管理システム「GreenOffice Directory」が同社の要件を満たすとして、採用を採用した。

 新システムの構築期間は約1カ月で、グループウェアは2009年12月に、メールは2010年7月にそれぞれ運用を開始したという。ユーザー規模は約1000人。人材管理システムでの作業内容が連携する各種システムにも自動的に反映されるため、社員の入社・退社などに伴うID管理の作業工数が約4割削減されたという。

企業向け情報を集約した「ITmedia エンタープライズ」も併せてチェック

過去のセキュリティニュース一覧はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ