企業向けモバイルアプリメーカーのGood Technologyが、自社アプリのインストール台数を基に企業でのiPadやスマートフォンの普及状況を調査した結果を発表した。
企業向けモバイル端末管理ツールを手掛ける米Good Technologyが1月26日(現地時間)に発表した調査結果によると、エンタープライズ市場におけるiPadの普及が加速しているようだ。
Good Technologyは昨年1年間、顧客企業が同社のエンタープライズ向けアプリをどのOSを搭載した機種にインストールするかを追跡した。今回のモバイル端末普及率に関する報告は、2000社以上の顧客企業から集めた追跡データに基づいている。なお、対象としたプラットフォームは米AppleのiOS、米GoogleのAndroid、米MicrosoftのWindows Mobile 6.x、Symbianで、カナダのResearch In Motion(RIM)のBlackBerryやMicrosoftのWindows Phone 7は含まれていない。
2010年通年では、アプリのインストール率はiOSがAndroidの約2倍だったが、iPadを除くスマートフォンで見ると、iPhoneが58%、Androidが42%だった。
2010年9月〜12月では、iOSが約59%から約65%へと伸びており、Androidは約30%前後を保っている。Windows MobileとSymbianは減少傾向にある。
iPadは2010年4月に発売されたばかりだが、発売8カ月後にはアプリをインストールされたiOS端末の20%を占めるようになった。iPadの採用が多い企業を業種別に見ると、金融サービスが最も多く、医療機関、政府機関、ハイテク、法務、エンターテインメントと続く。
機種別の推移を見ると、iPadが9月の15%から12月には28%近くまで大きく成長している。12月時点での上位5機種は、iPhone 4、iPad、iPhone 3GS、Motorola Droid X、Motorola Droid 2 Globalとなっている。
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