ボブ・マグリア氏の後任としてWindows Azureやサーバを統括するのは、Bingの立ち上げや米Yahoo!との検索エンジン統合を手掛けたMicrosoftの古参、サトヤ・ナデラ氏だ。
米Microsoftは2月9日(現地時間)、今夏に同社を去るサーバ&ツール部門のボブ・マグリア社長の後任に、オンラインサービス部門の研究開発担当上級副社長、サトヤ・ナデラ氏を指名したと発表した。同日の就任となる。
サーバ&ツール部門はWindows Server、SQL Server、Visual Studio、Windows Azure Platformを担当する部門。1月にマグリア氏が退社を表明し、Microsoftは社内外で後任を探していた。
スティーブ・バルマーCEOは社員に向けたメールで「サーバ部門での経験もあり、オンラインサービス部門で世界最大規模のクラウドインフラを統括してきたナデラ氏は、新しいポジションに最適な人材だ」と同氏を評している。ナデラ氏は1992年に米Sun MicrosystemsからMicrosoft入りし、サーバ部門、ビジネスソリューション部門などを経て、2008年2月にオンラインサービス部門の上級副社長に就任した。同部門では、Bingの立ち上げやMSNの新バージョンのリリース、米Yahoo!との検索エンジン提携などを手掛けた。
バルマー氏はまた、マグリア氏の下でWindows AzureやWindows Serverを担当してきたアミタブ・スリバスタバ上級副社長が同社を去ることも発表した。マグリア氏は夏までMicrosoftにとどまり、ナデラ氏をサポートする。
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