検索エンジン市場でGoogleを追うMicrosoftが、FacebookやGmailの新着情報を一元管理できる新しいBing Barを公開した。
米Microsoftは2月17日(現地時間)、Internet Explorerで利用するツールバー「Bing Bar」を刷新し、Facebookとの連係を強化したと発表した。米Facebookとの提携関係を生かし、検索サービスで先行する米Googleにはない機能を追加することで差別化を図る。
Bing Barは2009年12月にIEとFirefox向けにスタートしたWebブラウザ用のツールバー。検索だけでなく、Hotmailの新着情報や地域の天気予報をすぐに表示できる機能を特徴としている。
今回のアップデート(対象はIEのみ)の最大の特徴は、Facebookとの連係だ。Bing Barの「f」アイコンから自分のFacebookアカウントにログインしておくと、Facebookで新たなアクティビティが発生するとアイコンに新着マークが表示され、アイコンをクリックすることでその場で新着情報をチェックできる。また、その場で投稿することも可能だ。
友達がFacebookで投稿した写真の一覧表示、イベント通知や友達リクエストのチェックなどもその場でできる。
また、これまでHotmailにのみ対応していたメール新着アラートが、GmailとYahoo! Mailにも対応した(日本語版はYahoo! Mailに未対応)。複数のアカウントを一元管理でき、いずれかのアカウントにメールが届くと封筒アイコンに新着マークが表示される。アイコンをクリックすると送信者名と件名のリストが表示され、件名をクリックすると各メールのページが開き、本文を読める。
このほか、設定言語以外の言語のWebページを表示すると自動的に翻訳するかどうか確認してくる機能や、Bing Mapへのリンク、MSNビデオへのリンクが加わり、これまで左端にあった検索ボックスが中央に移動した。
既に日本語版も公開されており、Bingのサイトからダウンロードできる。対応するのはWindows XP SP3、Windows Vista、Windows 7上のIE 7以降。
インストール完了時、「追加オプション」として「品質の向上に協力する」(デフォルトでオンになっている)という項目が表示され、チェックを外さなければツールバーでの検索結果はMicrosoftに送られることになる。
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