オークションに出されていたチューリング博士の論文が、ネットのキャンペーンに応えたGoogleや市民、英国民文化財記念基金の協力で縁ある場所に所蔵されることになった。
オークションにかけられていた「コンピュータの父」アラン・チューリング博士の論文が、ふさわしい場所に所蔵されることになった。
チューリング博士は第2次世界大戦中にドイツ軍のEnigma暗号を解読した功績で知られる英国の数学者で、現代コンピュータの父とも言われる。博士の論文がオークションハウスChristie'sで売りに出され、貴重な学術資料の国外流出が懸念されていた。このため博士に縁のある英Bletchley Park博物館が、論文を入手するための資金集めにネットで協力を呼びかけていた。
この呼びかけに応えて、市民から2万8500ポンド、Googleからの10万ドルを寄付が寄せられた。さらに英国民文化財記念基金が21万3437ポンドを提供したことで、論文の入手が可能になった。
論文は年内にBletchley Park博物館で公開される予定だ。
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