Teradata、大規模並列処理DWHベンダーのAster Dataを2億6300万ドルで買収

HPによるVertica買収に続き、TeradataがMySpaceなどにWeb分析ツールを提供しているAster Dataを買収すると発表した。

» 2011年03月04日 11時34分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Teradataは3月3日(現地時間)、大量の非構造化データを分析・管理する技術を手掛ける米Aster Data Systemsを買収することで合意に達したと発表した。Teradataは昨年9月にAster Dataの株式を11%購入しており、今回総額2億6300万ドルで残りの株式を取得する。取引は第2四半期(4〜6月期)に完了する見込み。

 Teradataは、同社のデータウェアハウジング(DWH)技術とAster Dataの高速分析技術を組み合わせることで、増え続ける膨大な情報データを抱える顧客企業に新たな分析サービスを提供できるとしている。

 Aster Dataは2005年創業のカリフォルニア州サンカルロスに拠点を置く非公開企業。データ管理および大容量データの分析サービス「nCluster」を販売する。nClusterは、低価格のハードウェアで構築した並列クラスタで稼働する分析データベースで、大規模なWebサイトやSNSサービスにクリックストリームやリコメンデーション、パーソナライゼーションデータの分析情報を提供する。顧客には、MySpace、LinkedIn、Barnes & Noble、Akamai、Intuitなどがある。買収完了後、Aster Dataの創業者らを含む従業員はTeradataに編入される。

 大容量データをめぐっては、昨年7月の米EMCによる米Greenplumの買収に端を発する業界再編の動きが活発だ。最近では米Hewlett-Packard(HP)がリアルタイム分析企業の米Verticaを買収すると発表している。

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