世界最小・最薄となる非接触型の静脈センサーを実用化――富士通ら3社

富士通グループ3社は、電子機器への組み込みが容易な世界最小・最薄の非接触型静脈センサーを実用化した。

» 2011年04月19日 13時54分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 富士通と富士通フロンテック、富士通研究所は4月19日、世界最小・最薄となる「非接触型手のひら静脈認証センサー」を実用化したと発表した。電子機器への組み込みが容易になり、手のひら静脈認証の活用の幅が広がるとしている。

 実用化したセンサーは、幅29.0×高さ11.2×奥行き29.0ミリメートルで、500円硬貨とほぼ同じ大きさ。厚さが従来の半分程度となるよう撮影光学系を新たに設計し、均一な照度分布による手のひら静脈の撮影を可能にしたという。

実用化した「非接触型手のひら静脈認証センサー」(富士通資料より)

 認証の際には、手のひら静脈を毎秒約20枚連続で撮影し、撮影画像の中から認証に適切な画像を選び出して自動的に照合する。従来のようにセンサー上で手のひらを静止させて撮影する必要がなく、センサーに軽く触れるように手のひらを近づけるだけで認証を行える。3社ではPCをはじめとする電子機器での手のひら静脈認証の活用を進めたいとしている。

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