東芝と日本IBM、ビジネスPCのセキュリティと省電力化の共同検証を実施

モバイル機器の企業利用を促進するため、東芝のPCとIBM Tivoliのツールを連携させてエンドポイントを管理する技術の共同検証が行われた。

» 2011年06月07日 17時36分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 東芝と日本IBMは6月7日、ビジネス向けPCと管理ツールの連携による効果を共同で検証したと発表した。管理業務の効率化や消費電力量の削減といった効果が得られることを確認したとして、今後の商品開発に応用するという。

 今回、2社では東芝製のビジネスPCと「IBM Tivoli Endpoint Manager」を連携させ、エンドポイント管理に関するソリューションを検証した。

 セキュリティ面では、PCの起動制御が可能になった。例えば、ネットワークに接続して認証できなければPCを起動させないといった方法が取れるようンなる。盗難や紛失、また、社員などへの貸与期限が切れたPCが不正に使用されたり、端末かた情報が漏えいしたりする危険性を軽減できるほか、端末の管理が一元化され、担当者の業務負荷の軽減しつつ、ログを用いた対監査性の向上が図られるという。

 また、ネットワークに接続されているPCの電力使用の状況(充電中やサスペンドなど)を計測し、全社規模での交流電力の消費状況の一括収集および表示が可能になった。これにより、企業の管理目標とユーザーの業務状況に応じたピークシフトや、きめ細やかな電源設定ポリシーの適用が行えるとしている。

 こうした効果は、自宅や外出先などで業務を行うモバイルワークスタイルの導入支援につながるという。2社では今後、製品やサービスなどに今回の検証技術の応用を進めていく。

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