イエローハット、Symantec.cloudを導入 スパムメール受信を0件に

イエローハットは「Symantec MessageLabs Email Security.cloud」の導入で、過去1年間のスパムメール受信数0件を達成したという。

» 2012年04月11日 22時31分 公開
[本宮学,ITmedia]

 自動車用品販売大手のイエローハットは、シマンテックのクラウド型セキュリティ製品を導入し、過去1年間のスパムメール受信数0件を達成した。シマンテックが4月11日に発表した。

 イエローハットは従来、スパムメール対策としてアプライアンス製品を導入し、スパムフィルターの設定およびメンテナンスを行っていた。だが、従業員1人当たり1日最大10件のスパムメールがフィルターを回避することもあり、削除作業に毎日30分〜1時間程度を要していたほか、社内からの問い合わせに対応する情報システム部門の業務負荷が課題になっていたという。

 そこで同社はハードウェア保守期間更新のタイミングで製品の入れ替えを検討し、2011年4月にシマンテックのクラウド型メールセキュリティサービス「Symantec MessageLabs Email Security.cloud」を導入。同サービスの利用でスパムメールの受信数を0件に減らし、情報システム部門の管理負荷を軽減できたとしている。

 また、2012年1月には、メールサーバの移転に伴うネットワークの遮断によってメールを送受信できない状況が2日間続いた。同社はサーバ移転後にSymantec.cloudの「リトライ機能」(配送できないメールを最大7日間まで保留して再配送する機能)を利用することで、遮断中に保留された全てのメールを受信・復旧できたという。

 イエローハットは同サービスの導入に合わせ、クラウド型Webセキュリティサービス「Symantec MessageLabs Web Security.cloud」も導入している。シマンテックによれば、Webセキュリティに関しても大きなインシデントは発生していないという。

 イエローハットの荘田遠彦システム部長 兼 シェアードサービスセンター所長は「Symantec.cloudの導入で、機器のメンテナンスやスパムメールを処理する必要がなくなり、運用管理の負荷を大幅に削減できた。運用管理に費やしていた時間を人権費に換算すると、数百万円のコスト削減に相当する」と述べている。

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