企業がデータ分析に抱く“理想と現実”のギャップとは?ITmedia リサーチインタラクティブ 第13回調査(3/3 ページ)

» 2012年06月14日 08時00分 公開
[本宮学,ITmedia]
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データ分析に対する来期予算は増加傾向

 データ分析の活用に対する考えについて尋ねた結果が図6である。「データを分析し、十分に活用できている」と回答したのは3.4%にとどまった。これに「十分ではないものの、データ分析の結果を活用できている」(35.9%)を合わせても39.3%と、過半数がデータ分析を活用できていないとしている。

photo 図6:勤務先企業のデータ分析に対する考え(有効回答数:326件) 出典:ITmedia リサーチインタラクティブ(2012年3月)

 次に、データ分析に関する次期予算を今期比でどのように変化させるか尋ねた結果を図7に示す。

photo 図7:来期のデータ分析に関する予算(有効回答数:320件) 出典:ITmedia リサーチインタラクティブ(2012年3月)

 「増加」させると回答した企業は21.9%と、「減少」の12.3%を上回り、来期はデータ分析に注力する企業が増えることが見込まれる。

課題のトップは「費用対効果が不明」

 企業はデータ分析を実施/検討する上でどのような課題を感じているのか。それについて尋ねた結果が図8である。

photo 図8:データ分析に対して抱く課題(有効回答数:296件) 出典:ITmedia リサーチインタラクティブ(2012年3月)

 トップは「費用対効果が不明」(41.9%)。以下「データ分析スキルを持つ人員不足」(41.2%)、「データ活用に対する基本的な知識不足」(37.5%)、「新たなコストがかかる」(26.0%)、「システム運用管理が煩雑になる」(21.6%)だった。

 図2で、売り上げ向上の効果を期待している企業が多いことが明らかになったが、投資を増やすことでどの程度の売り上げ増加を図れるかが試算しにくい。投資を踏みとどまっている企業も多かった。


photo 図9:今後データ分析業務のために導入を検討したい製品(有効回答数:255件) 出典:ITmedia リサーチインタラクティブ(2012年3月)
photo 図10:図9の設問で選んだ製品をどのような形態で運用したいか(有効回答数:285件) 出典:ITmedia リサーチインタラクティブ(2012年3月)

 図9に、企業が今後導入を検討したいデータ分析製品の種類を挙げた。「ビジネスインテリジェンス(BI)製品」(38.0%)、「アクセス解析ツール」(33.3%)、「データウェアハウス(DWH)製品」(24.3%)と続いた。

 また、これらの製品をどのような形態で運用したいかを尋ねた結果を図10に示す。「クラウド」(31.2%)と「クラウドとオンプレミスのハイブリッド型」(24.6%)の合計が過半数に達するなど、クラウド型の製品でデータ分析を行いたい企業が多いことが分かった。

回答者プロフィール

photo 図11:回答者プロフィール(有効回答数:312件) 出典:ITmedia リサーチインタラクティブ(2012年3月)

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