京大が新図書館システムを稼働。650万を超える同大の文献や電子書籍、他大学の文献などを1つの画面で一括検索できるようにした。
京都大学は8月20日、富士通の大学図書館業務パッケージ「iLiswave-J」で構築した新図書館システムを稼働させた。
新システムは文献の検索機能として、次世代のインターネット対応蔵書検索システム(OPAC)を搭載。650万を超える同大図書館所属文献のほか、他の大学や機関の電子ジャーナルや商用データベースなども、1つの検索画面で一括検索できるようになった。
また資料の著者名や件名、出版年、所蔵館などの条件で絞り込み検索ができる「ファセットブラウジング機能」を搭載。膨大な検索対象の中から目的の文献を見つけやすくしたという。
このほか、学生などのユーザー自身が書評を登録して公開できる機能や、文献に関連情報のタグ付けを行える機能も搭載した。また2013年3月をめどに、スマートフォンやスレートPC(タブレットPC)などに対しても新システムの検索サービスを提供するとしている。
システム構築に当たっては、まずiLiswave-JにOPAC機能を追加したシステムを同大構内に設置。このシステムと富士通の学術情報ポータルSaaS「Ufinity」をネット経由で接続し、他大学や他機関のOPACや商用データベースなどの外部サービスの横断検索も可能にしたという。
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