1台のサーバで複数のハイパーバイザを動作可能に、日立とレッドハットが提供

BladeSymphony上で複数のKVMを実行できるクラウド向けソリューションを日立製作所が開発した。

» 2012年09月13日 11時36分 公開
[ITmedia]
動作イメージ

 日立製作所は9月13日、1台のサーバで複数のハイパーバイザを動作できるというソリューションを14日から提供すると発表した。レッドハットがソリューション開発を支援している。

 このソリューションは、日立の統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」のサーバ論理分割機構「Virtage」を拡張し、1台の物理サーバ上に論理的に分割したサーバ区画(LPAR)を設けてその区画で仮想化ハイパーバイザのKVMを実行できるようにする。これにより、マルチテナント環境ではテナントごとに専用の仮想化基盤を持つことで、負荷変動や障害からの独立性を高められる。1台の物理サーバに集約可能なテナント数の増やせるようになり、運用効率も高まるとしている。

 日立はBladeSymphonyのハイエンドモデル「BS2000」の標準サーバにRed Hat Enterprise Linux KVMの動作認証取得版のVirtageを搭載して、マルチテナントのクラウド環境を保有する一般企業やクラウド事業者向けに提供する。また、Virtage上のRed Hat Enterprise Linux KVMの動作の検証や導入のコンサルティングを目的とした「RHEL KVM on LPARソリューションセン ター」も同日付で開設している。

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