NTT ComとNTTファシリティーズ、「データセンター・アワード 2012」で最優秀賞に

人工知能エンジンを使った空調自動制御システムを活用し、データセンター内のエネルギー効率改善に務めたことが評価された。

» 2012年10月05日 16時57分 公開
[ITmedia]

 NTTコミュニケーションズとNTTファシリティーズは10月5日、国内の既設データセンターのエネルギー効率向上に取り組む企業や団体を評価する「グリーン・グリッド データセンター・アワード 2012」で最優秀賞を受賞した。

 同アワードは、企業IT全般で用いる資源の効率化を目指す国際団体「グリーン・グリッド」(本部:米オレゴン州)が2010年から毎年開催。PUE(Powe Usage Effictiveness:電力使用効率)などの指標を用いた上で、企業のエネルギー効率化に対する取り組みや、指標改善の継続性などを評価するものだ。

 選考はグリーン・グリッドのほか、グリーン・グリッドの協力団体であるASP-SaaS-クラウド コンソーシアム、グリーンIT推進評議会、日本データセンター協会が実施。加えてITmedia エンタープライズ(アイティメディア)やITpro(日経BP)、Computerworld(アイ・ディ・ジー・インタラクティブ)などもメディアとして審査に参加した。

 審査の結果、人工知能エンジンによる空調自動制御システム(DCIM)を活用し、データセンターの空調システムのエネルギー効率改善に務めたNTTコミュニケーションズとNTTファシリティーズの両社が最優秀賞を受賞。優秀賞にはデータセンターの温熱環境の監視を徹底したSCSK、特別賞には国内初の商用コンテナ型データセンター稼働させたインターネットイニシアティブ(IIJ)が続いた。

 グリーン・グリッドの日本技術委員会代表を務める田口栄治氏は「東日本大震災後の電力事情の悪化と効果的なDR(災害復旧)/BCP(事業継続計画)の対応策として、外気空調やモジュラー設計、排熱移動技術の進化、高度統合型運用管理(設備とIT機器の統合運用)など、データセンターでの新しい省エネ対策を数多く目にすることができた」と話している。

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