経産省 電力、ガス、ビルの3分野でセキュリティ演習を実施へ

プラントや工場施設などを狙うサイバー攻撃の増加を受けて、政府と民間企業が合同でセキュリティインシデントの模擬訓練を行う。

» 2013年02月04日 17時10分 公開
[ITmedia]

 経済産業省は2月4日、電力、ガス、ビルの3分野で5日から国内初の官民サイバーセキュリティ演習を実施すると発表した。演習用模擬システムを使って、実際にインシデントが発生した場合の課題を検証するという。

 演習は、5日からのガス分野を皮切りに、25日にビル分野、3月12日に電力分野でそれぞれ実施される。ガス分野の演習会場はアズビル 研究開発拠点 藤沢テクノセンター、ビル分野の演習はアークヒルズ仙石山森タワー、電力分野の演習は日立製作所大みか事業所で行われる。業界団体やインフラ事業者、制御システムベンダー、研究機関などの参加を予定する。

 経産省によれば、近年は重要インフラや工場プラントで使用される制御システムの稼働停止や破壊を狙ったサイバー攻撃が世界的に多発している。今回の演習の成果は、宮城県で4月に稼働を予定する「東北多賀城技術センター」が中心となった安全な制御技術の研究開発に生かしていくという。

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