ITによる変革、世界で期待が高い「モバイル」は日本では低調に

CAが企業のイノベーションに関する意識調査を実施。世界と日本ではモバイルやソーシャルメディアに対する期待に大きな違いがみられたという。

» 2013年03月25日 12時31分 公開
[ITmedia]

 CA Technologiesは3月25日、企業のイノベーションに対する意識調査の結果を発表した。ITによるイノベーションへの投資分野では世界と日本で大きな違いがみられたとしている。

 まず、イノベーションへの取り組みでは48%が「広く推進している」、32%が「一部進めている」と回答。イノベーションの効果では86%が「顧客満足度の向上」、85%が「利益増加」、83%が「マーケットシェアの獲得」を挙げた。イノベーションを起こすきっかけは、26%が「顧客/クライアント」、26%が「経営管理」、24%が「IT」と答えた。

 ITによるイノベーションへの投資分野は、世界では「モバイル技術(37%)」「クラウド(35%)」「セキュリティ(26%)」がトップ3だったが、日本では「クラウド(32%)」「セキュリティ(28%)」「サービス管理(26%)」だった。

 特にモバイル技術への投資は、日本では世界の半分程度(18%)にとどまり、仮想化も世界の24%に対して日本は16%、コラボレーションツールも世界が22%、日本が15%と低かった。一方、ソーシャルメディアは日本では23%、世界では19%と日本が高い傾向にあった。

 同社は、モバイル技術や対する日本の意識が低い結果について、「消極的であり、意識が追いついていない」と分析。仮想化については「技術の浸透が限定的」とした。ソーシャルメディアの関心が高いのは、ここ2年ほどでソーシャルメディアの存在感が高まっているためだとみる。

ITイノベーションへの投資分野は何か(出典:CA Technologies)

 調査は2012年6〜7月に米国、英国、ドイツ、フランス、シンガポール、日本、オーストラリア、ブラジルの企業のIT部門および業務部門の管理職の800人にアンケートを実施。日本では100人が回答した。

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