Windows 8.1は3Dプリント機能にネイティブ対応し、Autodeskなどのレンダリングソフトで構築したオブジェクトをシームレスに3Dプリンタから出力できる。
米Microsoftは6月26日(現地時間)、年次開発者会議「BUILD 2013」において、次期Windowsアップデート「Windows 8.1(コードネーム:Windows Blue)」のプレビュー版を公開したと発表した。特設サイトから無料でダウンロードできる。
Microsoftはこれまで、スタートボタンの復活やマルチタスク機能の改善など、Windows 8.1の幾つかの新機能を既に紹介している。
今回新たに発表されたユーザー向けの主な新機能を以下に紹介する。
従来は、レンダリングソフトなどで構築した3Dオブジェクトをプリンタで出力するには、レンダリングソフトからエクスポートし、3Dプリンタのソフトウェアにインポートする必要があった。
Windows 8.1では、3Dプリンタのドライバが用意され、ユーザーはAutodeskや3D Systems、などのレンダリングソフトウェアで構築したオブジェをシームレスに3Dプリンタで出力できるという。出力先としては、MakerBotやオンライン出力サービスのShapewaysやSculpteoが対応している。Microsoftは、Kinect for Windowsで取り込んだ人間の3Dオブジェクトを3Dプリンタで出力するデモ動画を公開した。
Microsoftは3Dプリンタは主流になるとみているという。3Dプリント技術が大量生産に取って代わることはないが、一般家庭で、例えば子どものサッカーリーグの優勝トロフィーや、冷蔵庫にぴったり収まるサラダボックスなどを自作するのに適していると主張する。
Windows 8アプリストアの「Windows Store」に、ようやく公式のFacebookアプリが登場する(公開時期は未発表)。現在はWindows 8でFacebookを利用するには、Webブウラウザかサードパーティー製アプリを使う必要があった。ソーシャル情報アプリ「Flipboard」の公式アプリも公開される見込み。
Windows 8.1ではWindows Storeのシステムも刷新され、ギフトカードが使えるようになる。
Windows 8には現在、ニュース、ファイナンス、天気、スポーツ、地図、旅行の6つのBineアプリがあるが、新たにフード&ドリンク、ヘルス&フィットネスの2つのアプリが追加される。
フード&ドリンクアプリは、レシピやワインリストなど、食関連のデータがつまったツール。レシピはWindows 8.1に新たに追加になるカメラを利用したジェスチャーコントロール機能により、画面に触れずにページをめくりながら1ステップずつ表示できる。
ヘルス&フィットネスは、エクササイズのトラッキングや栄養管理が可能な総合的な健康管理アプリだが、Microsoftが米国で提供している健康情報管理プラットフォーム「Microsoft HealthVault」と連係するものなので、日本では提供しないかもしれない。
また、Bingマップアプリが大幅にアップデートされ、地域情報検索の強化やレストランの予約機能などが追加される。
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