センサ情報などから機器のトラブルを予測するソフトとサービス、日本IBMが提供

日本IBMは、機器から収集した測定データから不具合や異常、故障を予測し、対策案を提示する新ソリューション「Predictive Asset Optimization」の提供を開始した。

» 2013年08月16日 14時57分 公開
[ITmedia]

 日本IBMは8月16日、機器から収集した測定データをリアルタイムに収集・統合し、高度な数理解析によって不具合や異常、故障の予測、具体的な対策案を提示する新ソリューション「Predictive Asset Optimization」の提供を開始した。同ソリューションで使用するソフトウェアをバンドルしたソフトウェア製品群「IBM Predictive Maintenance and Quality」も併せてリリースした。

 Predictive Asset Optimizationは、企業内外のあらゆる測定ポイントからもたらされる測定データをリアルタイムに収集・分析し、将来起こる可能性がある異常や故障を事前に検知し対策を講じることで、品質の劣化や予定外のダウンタイムの回避、トラブルの未然防止や最小化、不要な定期メンテナンスの削減などを行い、資産効率と品質を最適化する。同ソリューションを活用することで、例えば、ある設備の部品をいつ頃取り替えればよいか、ダウンタイムが最小となるメンテナンス時期はいつか、部品や素材のロット切り替えへの具体的な対応方法といった詳細な指示が提示され、予防保全の推進と関連コストの削減が可能になるという。

 ソリューションは複数のソフトウェアから構成され、まず各種ログ、設備台帳、資産ごとのメンテナンス・コスト情報や品質不具合対応に必要なコスト情報など、構造化データ・非構造化データの両方を収集、分析して予測統計モデルを生成する。そのモデルからIBMのコンサルタントがBIソフトを使って分析し、根本原因を特定する。さらに、解析によって得られた警告、推奨対策などを提示していく。

 ソリューションと併せて提供されるIBM Predictive Maintenance and Qualityは、ソフトウェア製品群のみの導入を可能にするものだ。同製品の使用料金は3895万5000円(税別)からとなっている。

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