参天製薬がBYOD導入、利便性とセキュリティを両立したモバイル基盤を採用導入事例

個人のスマートフォンから社内情報にアクセスする際のシステムとして、セキュア・コンテナ方式の「DME」を採用している。

» 2013年09月06日 18時13分 公開
[ITmedia]

 参天製薬は、社員が個人のスマートフォンから社内情報にアクセスできる環境を構築するために、ソリトンシステムズの「DME(ダイナミック・モバイル・エクスチェンジ)」のサービスを導入した。ソリトンシステムズが9月6日、発表した。

 参天製薬では業務効率を高めるために、従業員がいつでも、どこでも社内情報にアクセスできるようスマートフォンの活用を検討し、利便性とコストを両立させる観点からBYODを選択した。その際のシステム要件として(1)安全性を確保した上で社内情報にアクセスできること、(2)データの公私分離ができ、プライバシーに配慮できること、(3)さまざまな機種や通信キャリアに対応できること――を定めた。

 各種ツールを比較、検討した結果、DMEのサービスを採用した。DMEは「セキュア・コンテナ」と呼ばれる端末上の保護された専用領域で業務に使うアプリケーションやデータ、通信、認証などを行うため、個人の領域を分離して企業側で管理できる。このため、(1)高いセキュリティを確保し、同時に個人のプライバシーにも配慮できること、(2)オフラインでも利用でき、利便性が優れていること、(3)充実したサポートが受けられること――が採用の決め手になったとしている。

 現在は200人ほどがこれを利用して、外出中や移動中、待ち時間などに会社のメールを確認して、隙間時間を業務に有効活用している。今後は、DMEからさまざまなWebアプリケーションを利用するなど、活用範囲を広げる予定だという。

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