富士通、タイでプライベートクラウドサービスを提供

タイで運営するデータセンターを利用したクラウドサービスを富士通ならびに現地法人が提供開始した。

» 2013年10月02日 12時00分 公開
[ITmedia]

 富士通およびタイの現地法人であるFUJITSU SYSTEMS BUSINESSは10月2日、タイで運営するデータセンターを利用したプライベートクラウドサービスを開始した。今後3年間で100社の顧客獲得を目指す。

 日本企業のタイ進出が活発化する中、富士通とFUJITSU SYSTEMS BUSINESSは、従来、現地顧客に対して、日本もしくはシンガポールからクラウドサービスを提供してきた。このたび現地で運営するデータセンターにプライベートクラウド基盤(ホステッドサービス)を設置することで、顧客は安定したICT基盤を迅速に構築できるようになるほか、災害リスク対策や需要変動型の業務システム対応も実現可能となった。

 具体的には、柔軟な仕様設計が可能なIaaSと、本IaaS環境に汎用性の高い業務アプリケーションを搭載したメールサービスやERPサービスを含む約10種類のSaaSをそれぞれ提供する。システム追加時や変更時には最短5営業日でリソース提供できるという。

 本クラウドサービスは、富士通のクラウド製品・サービス群の新体系「FUJITSU Cloud Initiative」における「FUJITSU Cloud IaaS Private Hosted」サービスに該当する。

 現在、富士通では4つのデータセンターを中心に国内68拠点、海外40拠点を超える、計100拠点以上でデータセンター事業を展開。そのうち国内2拠点、海外は英国、ドイツ、シンガポール、オーストラリア、米国を中心にクラウドサービスを提供している。タイでは、2008年にデータセンターを開設して以来、日系企業を中心にセキュアな環境と高品質な運用管理を提供してきた。

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