データ収集&統合ソフトの最新版を発表 富士通

富士通は、データ収集・統合ソフトウェアの新エディション「FUJITSU Software Interstage Information Integrator Enterprise Edition V11」を販売開始した。

» 2013年10月07日 19時38分 公開
[ITmedia]

 富士通は10月7日、多種多様なデータを高速に収集・加工して統合する、データ収集・統合ソフトウェアの新エディション「FUJITSU Software Interstage Information Integrator Enterprise Edition V11」を販売開始した。

 同製品は、従来の日次、週次、月次の売上データなど蓄積した情報の傾向分析および施策立案する形態に加え、現場で発生している最新データを収集、統合して、需要の変化を予測した販売施策、店舗間の在庫融通など、リアルタイムな情報利活用を実現するソフトウェア。世界68カ国、4000社を超える企業で採用実績のある、Syncsortの「DMExpress」のデータ加工技術と、富士通のデータ転送技術を融合し、リアルタイムな情報利活用に求められる、大量の最新データの転送と加工を高速に処理する。

 これにより、複雑化するマーケットや在庫状況の変化をデータの中から正確にとらえて、現場での的確なアクションにつなげることができるという。大手小売業を想定した例では、国内全店を対象にした売れ筋分析をシミュレートする12ギガバイト、2400万件のPOSデータの転送、加工処理の時間を、従来製品の9分の1に短縮したという。

 また同製品は、「FUJITSU Software Symfoware Server」や「Oracle Database」「Microsoft SQL Server」「SAP Sybase IQ」など12種類以上の主要なデータベース、データウェアハウス(DWH)、SAPをはじめとするERPなど、さまざまな連携実績がある。GUIの定義ベースで、既存の業務システムに影響を与えることなく、データ活用の基盤を構築できるとしている。

 さらに、エントリーサーバからハイエンドサーバ、オンプレミスからクラウド環境まで、プラットフォームの特性に応じた性能を最大限に引き出して動作する。ハードウェアのリソースや入力データの形式を分析し最適な割り当てを自動計算し、最も効率的にマルチコアで並列実行する。Standard Editionに比べてコア性能を従来の170%引き出し、ディスクアクセスも10分の1に削減する。データの量や種類の増加に応じてハードウェアリソースを増強しても、高度なチューニングを施す必要がないという。

 標準価格は、運用ノードコアライセンスが275万円(税別)から、待機ノードコアライセンスが105万円(税別)から。

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