富士通、業務部門向けのビッグデータ活用ソリューションを発表

富士通は、新たなビッグデータ利活用ソリューションとデータ管理基盤の提供、インテグレーション・サービスの強化で、業務部門によるビッグデータ利活用を促進する。

» 2014年05月13日 15時34分 公開
[ITmedia]

 富士通は5月13日、企業の営業部門や経営戦略立案部門などの業務部門がビッグデータを活用するための「FUJITSU Business Application Operational Data Management & Analytics」ソリューションを6月から提供すると発表した。ビッグデータ活用によるマーケティングの高度化や業務プロセスの変革などを支援する。

 今回のソリューションは、業務システムのデータを含む社内の各種データやSNSなどの外部データを組み合わせてリアルタイムに分析する高度なビッグデータ分析を、ノウハウを持たないユーザーでも簡単な操作で実現するもの。第一弾として業務部門のニーズが高い「需要予測モデル」「顧客行動分析モデル」「経営分析モデル」を提供する。これらのモデルは、同社がこれまで導入してきたノウハウをデータ分析手法として組み込み、分析のためのソフトウェアを業務ごとに組み合わせている。

新製品・サービスの位置付け(富士通資料より抜粋)

 同社によれば従来のビッグデータの活用は、IT部門の専門家やデータサイエンティストなどの「分析のプロ」が中心だった。しかし、業務部門の担当者が販売戦略立案などにビッグデータ分析を活用したいというニーズが高まりつつある。業務部門でのビッグデータ活用には、データ分析における特別なノウハウを持たなくても、誰にでも使いやすいユーザビリティや、最新の情報をリアルタイムに収集・分析できる仕組みを実現する必要があった。

 富士通では新ソリューションのデータ管理基盤「FUJITSU Integrated System Analytics Ready」、システム構築を支援する「FUJITSU Business Application Operational Data Management & Analytics 設計適用サービス、スタートアップサービス、運用・保守サービス、利活用支援サービス」も併せて提供。ビッグデータイニシアティブセンター内の専門技術者を増員し、業務部門によるビッグデータ利活用を促進するとしている。

 税別販売価格は、Operational Data Management & Analyticsが2000万円からで、FUJITSU Integrated System Analytics Readyが4500万円から。「FUJITSU Business Application Operational Data Management & Analytics 設計適用サービス、スタートアップサービス、運用・保守サービス、利活用支援サービス」は個別見積りとなる。

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