日立、大規模シミュレーション向けサーバを発売

流体解析や気象予測などの大規模シミュレーションに高い性能を発揮する、スーパーテクニカルサーバ「SR24000シリーズ」を発売する。

» 2014年09月16日 17時38分 公開
[ITmedia]
SR24000シリーズ

 日立製作所は9月16日、スーパーテクニカルサーバ「SR24000シリーズ」を発売した。

 SR24000シリーズは最新のPOWER8プロセッサを搭載し、従来モデルに比べて約1.6倍の実効性能を実現している。また通信性能を大幅に強化し、ノードあたりのメモリ転送速度を従来比約2.8倍となる384Gbpsとし、InfiniBandによるノード間ネットワークも高速化、従来比で約3.3倍の54.2Gbpsとなった。同製品では日立が提供してきた独自の運用ノウハウやソフトウェア技術と組み合わせ、大量データを用いた科学技術計算の迅速な処理を可能にするという。

 既に早稲田大学理工学術院に先行納入され、博士課程教育リーディングプログラムの計算機システムとして、ヒューマノイド、医療用ロボットなどに使われる各種アプリケーションの高速化などの研究に活用されている。日立は、同製品が流体解析や気象予測、防災科学、素粒子研究、生命科学、新材料開発など、幅広い領域の科学技術計算に活用できるとし、センサーを介して社会インフラ分野の施設や設備から得られる大量データを解析するという「モノのインターネット(IoT)」時代のニーズに対応する製品としている。

 製品ラインアップは、POWER8プロセッサが3.42GHzの「XP1」、3.52GHzの「XP2」の2種類。XP1は最大20コア、XP2は最大24コアの搭載が可能。ノードあたりの最大メモリ容量は、XP1、XP2ともに1024Gバイト。なお同シリーズは2014年12月1日から出荷される予定で、価格は個別見積りとなる。

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