日本IBM、クラウドサービスを使いやすくする「業界業務プロファイル」発表

安全で効率的なクラウドサービス活用を推進するという、11種類の「業界業務プロファイル」を発表した。

» 2014年11月12日 18時25分 公開
[ITmedia]

 日本IBMは11月12日、パブリッククラウドのIaaSサービス「SoftLayer」で利用するための「業界業務プロファイル」を発表した。ユーザー企業が安心かつ効果的にSoftLayerサービスを利用できるようシステム構成や運用機能設計、セキュリティ情報などを業界別・業務別にまとめたものになる。

 プロファイルではまた、アプリケーションを構築・運用する上で必要なサーバ要件、ネットワーク設定、セキュリティ対応などの構成パターンと、サーバ運用やバックアップ運用、監視体制などの運用パターンを標準化・モデル化している。運用支援サービスやセキュリティサービスなどの情報も含むという。

 プロファイルの種類は合計11種類。「金融」「ゲーム業界」「ハイ・パフォーマンス・コンピューティング(HPC)」「デジタル・マーケティング」「SAPグローバル展開」「IoTサービス・デリバリー・プラットフォーム」の6種類と、ビジネスパートナーのソリューションを活用した「エンジニアリング」「CRM」「建設ドキュメント」「ボイス・オブ・カスタマー分析」「EDI受発注」の5種類だ。業界特有の要件に対応しており、アセット化された設計を再利用することで高品質ながら短期間での構築と運用、保守コストの低減を支援する。

 例えば、「金融プロファイル」はFISC安全対策基準とベンチマークを実施した結果を加え、ユーザーの拠点との安全な接続方法やユーザーが占有する物理サーバなどのシステム構成パターン、個人情報管理、監査対応、ログの保存といった運用機能設計パターンを提供する。「ハイ・パフォーマンス・コンピューティング(HPC)プロファイル」では実績のあるアーキテクチャデザインにより、最新CPUへの移行支援などシステム構成のパターン、膨大なファイルを高速転送するインフラ運用といった運用機能設計パターンを提供する。

 同社は今後も「業界業務プロファイル」を拡充していく予定。

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