オフィスPCには「vPro」を “よいアイデア”は、なぜよい職場環境で生まれるのかインテル、第5世代Core vPro発表(2/2 ページ)

» 2015年04月02日 18時30分 公開
[岩城俊介ITmedia]
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煩わしいケーブル配線を解消する2つの新・ワイヤレス技術

photo 第5世代Core vProは、オフィスで「進化する仕事術」を実現できるという。ポイントは「社員がコラボレーションしやすい職場環境へ」
photo ケーブルの煩わしさを解消する2つの技術・機能を実装する
photo ワイヤレスで画面を表示できるPro WiDi内蔵プロジェクター

 インテル Pro WiDiは、ディスプレイ接続をワイヤレス化する同社が推進する共通規格として、液晶ディスプレイのほか、会議室のプロジェクターなどでの使用を想定する。プレゼンター向けの柔軟性の高い操作性やプライバシー保護の機能により、従来の(あまり普及しなかった)インテルWiDiに対し、業務シーンでの活用に向けた「ネットワークの混雑による不安定さのリスク」と「セキュリティ上の脆弱(ぜいじゃく)性」を軽減する無線のチャンネル管理機能、管理者がPro WiDiアダプタをリモートでアップデート/管理できる機能などを備えた。

 Pro WiDi対応のオフィスプロジェクターとしてパナソニックより「PT-VW350シリーズ」が、既存のプロジェクターをワイヤレス接続対応にするPro WiDi対応アダプタとしてActiontec「ScreenBeam Pro」を皮切りに、同社はディスプレイやプロジェクターへの標準搭載化を促す活動を進めている。

 もう1つのインテル ワイヤレス・ドッキングは、ディスプレイ以外のPC周辺機器──マウスやキーボード、USB外付けHDDなど“も”ワイヤレス化できるインタフェース拡張デバイスとなる。インテル ワイヤレス・ギガビットの技術を用い、PCを持ったユーザーが自席に近づくとそれらが自動接続される。


photo ディスプレイ下にある黒いキューブ型のデバイスがインテル ワイヤレス・ドッキング対応のドッキングステーション。そこへ2台のディスプレイとマウス/キーボード(USBドングル)がつながっている。PCが無線通信の範囲に入れば、これらがあたかもケーブル接続したかのように自動認識される

 メーカー標準オプションのドッキングステーションに対し「(電源ケーブル以外の)すべてをワイヤレス化でき、業務シーンを想定した安全かつ管理しやすいワイヤレス技術を採用したこと、自社採用PCのメーカーが複数にわたる場合も1つの製品でカバーできること、(専用設計であることもあるメーカー標準オプションに対し)PCの買い換え/入れ替え時も使い回せる。座ればそこですぐ仕事ができる“ホテリング”スタイルも当たり前のように実現できるようになる」(Intel コンピューティング・クライアント事業本部副社長兼ビジネスクライアントプラットフォーム事業部長のトム・ガリソン氏)

オフィスの「さらなるワイヤレス化」がもたらす効果

photo 「意思疎通やアイデアの共有を可能にする職場環境を考えてほしい。それが社員、会社の成長につながる」(ガリソン氏)

 作家スティーブン・ジョンソン氏は、TEDGlobal 2010で「良いアイデアはどこから来るのか? アイデアがぶつかり合い、互いに結び付くところからだ。だからよいアイデアは職場環境によって養われる」と述べた。個人のひらめきは荒削りなアイデアであり、いきなり“よい”になるのはまれ。そのアイデアが別の人のひらめきと次々にぶつかっていくことで「よいアイデア」に成長するという話だ。

 「固定の個人ブース型デスク制に対し、フリーデスク制で他メンバーと意思疎通しやすい環境は、より創造性が高まるとする調査結果がある。そんな“アイデアの共有を可能にする職場環境”は、社員の生産性を高め、コラボレーションのしやすさを提供する。そこによいアイデアが生まれる。結果として自社の成長につながる。第5世代vProの新たなワイヤレス機能はこの部分を推進できる。初期コストも重要だが、拡張された創造性とコラボレーションを実現する価値、それがvProがもたらす“進化する仕事術(Better Way to Work)”だと強く勧めたい」(インテルのガリソン氏)。

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