NTT Com、AWSやAzureと8月からネットワーク接続へ

NTTコミュニケーションズはSDNを利用したサービス拡充を発表した。他社クラウドとも接続できるようにするなど、ネットワーク仮想化技術の強みを生かすという。

» 2015年04月27日 17時41分 公開
[國谷武史ITmedia]

 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は4月27日、VPN接続サービス「Arcstar Universal One」の拡充を発表した。8月からAmazon Web ServicesやMicrosoft Azureへの接続サービス「クラウド接続オプション(仮称)」を開始する。

 クラウド接続オプションは、同社の有馬彰社長が同月上旬に発表した事業戦略で明らかにしていたもの。従来は各サービスとの接続に別途回線を確保しなければならなかったが、Arcstar Universal Oneではカスタマーポータルから接続設定するだけで良い。最大10Gbpsの帯域幅や閉域網接続、オンデマンド接続など必要に応じた設定を利用できるようになる。

クラウド接続オプション(仮称)の利用イメージ

 取締役 ネットワークサービス部長の大井貴氏によれば、他社クラウドとの接続はこれまで個別のシステム構築案件で対応していたものの、ユーザー企業のニーズが高いことからメニュー化することになった。ただし当面は、カスタマーポータルから利用できる機能はArcstar Universal One経由での設定や管理など。他社クラウドのNTT Comのカスタマーポータルから操作するといった機能は今後検討していくという。

 また、端末やID単位でネットワーク経路を自在に設定・変更できる「Arcstar Universal One Virtual」を5月から、必要に応じて帯域を自在に変更できるオプションサービスをレイヤ3接続では10月から、国内イーサネット専用では2015年上期から提供していく。2016年3月から「アドバンストオプション」でモバイル環境からの接続や、企業内データセンターとNTT Comのデータセンター間でのアプリケーション高速化の新メニューも追加する。

Arcstar Universal One Virtualのサービス利用イメージ

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