PCメーカー、企業導入/セキュリティソリューションベンダーが組み、低価格なシンクライアント“相当”を実現するセキュアPCソリューション「ThinBoot PLUS」が発売された。コストは通常PC導入費の約1.3倍で済む。
エス・アンド・アイ、双日システムズ、レノボ・ジャパンは5月27日、シンクライアント導入相当のセキュリティとPC/デバイスの一元管理を同時に実現する会社PC/端末のセキュリティ対策ソリューション「ThinBoot PLUS」を発表、同日より提供をはじめた。
レノボ製PCをベースに、エス・アンド・アイが組み込みOS「WIndows Embedded」インストールした端末を使う。業務アプリケーションは双日システムズのアプリケーション仮想化ミドルウェア「Spoon」でパッケージ化し、サーバよりストリーミング配信する仕様で通常のPCと同様の操作感で使用できるよう工夫した。
ファイル類はあらかじめ指定したファイルサーバへのみ保管でき、端末にはアプリもデータも残さない。USBストレージなども制限する機能とともに、シンクライアントと同等のセキュアなPC環境にできる。既存シンクライアント製品群の初期投資・追加投資費と比べ、低価格に同等のセキュアな仕組みを導入できる点を強みとする。コストは通常PC導入費の1.2〜1.3倍ほどで済むという。
運用ファイルサーバはオンプレミス、クラウド、ハイブリッド型いずれも使える。Active Directoryとの連携も可能。バックアップの一元化や監査ログの取得、ソフトウェアのアップデートや使用状況の確認など端末を一元管理できることでIT管理者の負担軽減も期待できる。また、厳格な運用と管理が求められるマイナンバー対応に向けた、特定個人情報取扱実務者向けソリューションとしても訴求していく。
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