本セミナーでは、企業のデータ活用を支えるソリューションも多数紹介された。まず、インフォマティカ・ジャパンでエバンジェリストを務める久國淳氏が「ダークデータに光を。眠ったデータを経営資源に転換する統合基盤」と題した講演を行った。
企業が日々の活動の中でコストをかけて収集し、さまざまなシステムやストレージに蓄積しているにもかかわらず、利活用や分析はおろかアクセスされない、眠ったデータ資産(ダークデータ)はまだまだあるという。
「データがどこにあるのか、どのような価値があるのかIT部門が把握していない。分析できるようデータが整理されていない。分析の費用対効果が分からず手が出せないなど、ダークデータ化する理由はさまざまです」(久國氏)
活用されないデータに光を当て、活用に導くにはどうするか。データの発見、把握、品質改善、統合、供給という5つのステップが必要だと久國氏は強調した。インフォマティカでは、データの連携(統合)やクレンジング、管理・保護などを行う統合プラットフォームを提供している。複数システムに散ったデータを仮想統合し、リアルタイムでの販売分析ができるようになった、国内商社の導入事例もあるという。
「データの整理、統合を行うことで、データ分析が始まるまでに数週間や数カ月かかっていたところを、ほんの数秒の準備で分析が始められるようになります。社内にダークデータがあるか不安という方は、まずは社内のどこにデータがあり、それはどんな価値があるのか、見極めるところから始めてみましょう」(久國氏)
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ビッグデータから「ダークデータ活用」へ、忘れられたデータが生み出す“ビジネスの金脈”とは
企業内で活用されているデータはほんの一部だ。多くのデータは情報システムの奥底に眠っている。しかし、そのようなデータを活用・分析できればさらにビジネスメリットを得られる。企業における「ダークデータ活用」を指南する。
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こうした効率的なデータ連携は、単にシステムを接続するだけでは実現しない――。そう語るのはインターシステムズジャパン シニア・テクノロジー・アドバイザーの佐藤比呂志氏だ。佐藤氏によれば、さまざまなデータを柔軟に取り扱える、戦略的な相互運用性を満たしたシステムでなければならないという。
「新たなインフラを導入しても、その時々の目的にのみ合わせられたシステムができ上がり、結局はサイロ化してデータの重複が起こってしまいます。ビジネスの関係者全てが同じデータにアクセスした際には、同じ結果を得られることが大切なのです」(佐藤氏)
このほか、既存のデータ資産を生かせるよう、レガシーなシステムに対応しつつも、新技術に即対応できること、データ規模の大小にかかわらず安定したパフォーマンスを発揮できること、非構造化データを含む複雑性の高いデータを分析できることなどをデータ連携プラットフォームの要件として挙げる。
インターシステムズでは、データベース管理システムを中心とするデータ連携プラットフォーム製品を展開しており、「これらの要件を全て満たし、ビジネスにおける最高の結果や収益を推進できる業務システムを構築できる」と佐藤氏はアピールした。
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