「データ分析ツールは“大人のオモチャ”のような存在であればいい」――カブドットコム 齋藤社長(3/4 ページ)

» 2017年01月26日 08時00分 公開
[寺澤慎祐ITmedia]

「BIツールは“大人のオモチャ”のような存在であればいい」

寺澤: BIツールを使いこなすためには、「社員を選ぶこと」「トレーニングすること」「組織作り」がポイントのような気がしてきましたが、皆さんの社内でも実行できそうですか?

参加者D: 既に米国では、データ活用の文化が根付いているので、「日本でできない」ということはないと思います。しかし、日本だと現場がデータ分析を使っても、経営層が使わないということもあって、結果的に経営にデータを生かすことができないケースもあると思います。

齋藤氏: いや、経営層は意外とデータが好きだと思いますよ。まず使わせちゃうというのもアリです。私自身も、グループ会社の経営層にTableauを紹介したことがありますが、単にツールを渡すだけでは使わないので、ちゃんとサポートするスタッフを付けて丁寧に教えると、だんだんとやりたいことが出てきて質問し始める。そして自分一人でもやり始めるんですよ。

photo PDCAを1人で回せる――BIツールはそんな“大人のオモチャ”のような存在であればいいと齋藤氏は話す(写真はイメージです)

 そうなると、BIツール全体としてできることが分かってくるので、他メンバーに対しても「こういう視点はどうだ?」と言い始めるわけです。彼らにとっては、一人でPDCAを回せるおもちゃで遊んでいるような感覚なんですよ。だから、僕としてはBIツールは“大人のオモチャ”のような存在であればいいと思っているんです。

参加者E: うちの会社では、BIのような高級なツールを使うどころか、Excelでデータを整理するのが精いっぱいで、半角と全角、住所の表記揺れなど、データの品質やデータの整理整頓、データの統合をすることが先決で、なかなか活用するところまでたどり着けないのです。私自身は管理部門に所属しており、データ活用をしたいと思ってはいるものの、どうすればいいのか分からないのが現状です。

齋藤氏: 個人的には管理部門の方がハマると思いますよ。営業部門やマーケティング部門は、あれやこれやと試行錯誤するのが好きな人の集まりなので、それほど変化を拒まないですが、管理部門は従来の方法が最適だと思って、なかなか変化しないケースも多いです。

 そんな管理部門が変わるためには、「どう変わればいいか」と考えるのではなく、「変化すること」を先に決めてしまって、変化した後に、現在のやり方をどう当てはめるか、というアプローチを採ると、意外と新しいやり方に馴染んでしまう。BIツールを入れることをまず決めて、それをどう使おうというアプローチの方がうまくいくと思いますね。

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