立体駐車場の新設工事に関わる情報や業務プロセスを管理する仕組みを日本IBMのソフトウェア製品で構築した。
立体駐車場の開発から運営までを手掛ける三菱重工パーキングが、立体駐車場の新設工事に関わる情報や業務プロセスを管理する仕組みを、日本IBMのビジネスプロセス管理ソフトウェア「IBM Business Process Manager」を活用して構築した。日本IBMが3月21日に発表した。
新たな仕組みでは新設工事の引合情報の管理、および引合段階で作成されるコスト表や図面などの成果物管理機能を提供する。引合情報管理機能では引合業務で管理する得意先名称や属性情報を整備、標準化して顧客別や取引先別での案件管理が容易になった。
成果物管理機能では引合内容と成果物の情報、作業の進ちょく情報が自動的に部門間で引き渡され、個々の成果物の一元管理や、顧客へ提出するまでの成果物の作成履歴管理も行える。従来は部門間や担当者間でメールや電話でやり取りが行われていた。
同社は顧客対応サービス向上を目的に、クラウドベースの情報システムサービスを提供するためのプロジェクト「e-Open」を推進中で、2013年の完成を目指している。e-Openでは社員個人が持つ情報を含めて情報の流れも全社で共有することで、業務プロセスの一貫した管理を可能にするという。今回の新機能はe-Openのシステム上で利用する。
開発に当たっては、日本IBMと協業するJBSソリューションズも支援を行った。IBM Business Process Managerの活用で、約90日間で開発を行えたという。
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