富士通と日本オラクル、国内データセンターからOracle Cloudの提供を開始

富士通と日本オラクルの提携が結実。富士通が日本国内に持つデータセンター内に「Oracle Cloud」環境を構築し、直接顧客に、あるいは富士通のクラウドサービスのオプションとして、提供を開始した。

» 2017年04月20日 22時00分 公開
[園部修ITmedia]

 富士通と日本オラクルが4月20日、富士通のデータセンターに「Oracle Cloud」環境を設置したことを明らかにした。「Oracle Databese Cloud Service」を含む「Oracle Cloud Platform」サービス群が、日本国内のデータセンターで利用可能だ。

 富士通が、同社のクラウドサービス「FUJITSU Cloud Service K5」のデータベースラインアップに、Oracle Database Cloud Serviceと連携したFUJITSU Cloud Service K5 DB powered by Oracle Cloudを加え、4月20日から販売を開始したもの。富士通は、オラクルが認定するOracle Cloudの技術者を国内で最も多く抱えており、パブリッククラウドサービスの導入や運用を支援するサービスポートフォリオも体系化して提供済み。エンタープライズシステムをクラウドへ移行させる際のニーズに応える。

 今回の取り組みは、2016年7月6日に発表した、日本企業および日本企業の海外拠点に高性能かつ高信頼な世界最高水準のクラウドを提供するための戦略的提携に基づくもの。Oracleのパブリッククラウドサービスが、富士通の国内データセンターから利用可能になるほか、Oracle Database Cloud Serviceに、富士通が持つシステムインテグレーションの知見やノウハウをベースとした独自機能を組み込んだ「K5 DB(Oracle)」が利用できる。

日本オラクルと富士通が国内データセンターからOracle Cloudを提供 サービスイメージ

 なお、富士通は3月27日から、Oracle CloudのPaaSとIaaSの提供を開始しており、4月20日から販売を開始するのは富士通独自のK5 DB(Oracle)となる。

「K5 DB(Oracle)」として提供するサービス(4月20日販売開始)

  • FUJITSU Cloud Service K5 DB powered by Oracle® Cloud:「K5」のサービスとして、「Oracle Database Cloud Service」と「Oracle Database Backup Service」以下の2サービスを含むデータベースサービスを、富士通の独自機能と共に提供
  • 販売価格(税別):月額5万7000円〜(Non-Metered[プリペイド型定額制]選択時の最低価格)


「Oracle Cloud」(PaaS・IaaS)として提供するサービス(3月27日提供開始済み)

  • Oracle Database Cloud Service:「Oracle Database」をクラウドで提供
  • Oracle Database Backup Service:「Oracle Database」のバックアップ向けストレージおよびツールを提供
  • Oracle Java Cloud Service:「Oracle WebLogic Server」をクラウドで提供
  • Oracle Application Container Cloud Service:「Java SE」およびNodeランタイム専用のアプリケーションコンテナをクラウドで提供
  • Oracle SOA Suite Cloud Service:「SOA Suite」、「B2B」、「Service Bus 12c」等のSOA機能を提供
  • Oracle Storage Cloud Service:オブジェクト・ストレージを提供
  • Oracle Compute Cloud Service:仮想コンピュート環境を提供


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