Google、スマートホームのNestをハードウェアチームに統合 「Googleアシスタント」搭載へ

Googleが、これまでAlphabet傘下だったスマートホーム企業NestをGoogle傘下にする。Nestブランドは存続し、「Google Home」との連携や「Googleアシスタント」の搭載を進める。

» 2018年02月08日 07時41分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Googleは2月7日(現地時間)、2014年に買収し、これまで親会社であるAlphabet傘下の“other bets”としていたスマートホーム企業NestをGoogle傘下に統合すると発表した。スマートスピーカー「Google Home」を手掛けるハードウェアチームとの連携を強化する狙いだ。Nestのブランドは存続する。

 nest 1 Nest製品が「Made by Google」の仲間入り

 発表はGoogleのハードウェアチームの責任者、リック・オステルロー上級副社長とNestのマルワン・ファワズCEOの連名で行われた。米CNETによると、ファワズCEOはオステルロー氏の直属になる。両氏はいずれも米Motorola出身だ。

 nest 2 左から、Nestのマルワン・ファワズCEOとGoogleのリック・オステルロー上級副社長

 両社のハードウェア製品の売り上げは順調に伸びており、「この勢いを促進するためにNestとGoogle Hardwareチームを統合することにした。目標は、人々の暮らしをサポートするスマートホームをつくるというNestのミッションを強化することだ」という。GoogleのAI技術と「Googleアシスタント」をNest製品に搭載することで、共にスマートホーム製品を作っていくとしている。

 nest 3 Nest製品の一部

 両社の協力は既に行われており、昨年10月の「Made by Google」イベントで、Nestのヨーキー・松岡CTO(最高技術責任者)が「Nest Hello」とGoogle Homeとの連携をデモした。

 Googleは1月には台湾HTCのスマートフォン事業の買収を完了させ、ハードウェアチームに統合している。

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