巧妙なインサイダー取引をAIで検知 SBI証券とNECが共同で実証、サービス化へ

SBI証券とNECは共同で、インサイダー取引の審査業務にAIを導入する。巧妙化する不正取引をAIで検知し、審査時間を9割削減した。2022年度にサービス化も見込む、その仕組みとは。

» 2021年09月15日 07時15分 公開
[ITmedia]

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 SBI証券とNECは2021年9月14日、共同でインサイダー取引の審査業務にAI(人工知能)を導入すると発表した。インサイダー取引の審査は、多岐にわたる観点からチェックするため対象の絞り込みが難しく、長い時間がかかる。ここにAIを活用することで、審査業務の高度化と効率化に取り組む。両社はこのシステムについて2022年度に運用を開始するとしている。

AIで不正が疑われる取引を抽出 審査時間を9割減らした仕組みは

 金融サービスのデジタル化に伴って不正な取引の手口も複雑化、巧妙化し、金融サービス事業者の監視業務が負荷を増している。SBI証券は2019年12月に「NEC AI 不正・リスク検知サービス for 証券」を導入し、不公正取引の監視業務でのデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進してきた。

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