AWSは、クラウドキャリアを目指す人向けのリスキリングプログラムなど、3つの無料トレーニングプログラムを開始する。ウクライナ人向け再就職支援も含まれている。
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Amazon Web Services(以下、AWS)は、クラウドスキルの習得やキャリア開発のための3つの無料トレーニングプログラムを開始する。日本ではAmazon Web Services Japan(以下、AWS Japan)が2022年10月20日に公式ブログで発表した。
AWSは、2025年までに2900万人に無料トレーニングを提供する取り組みの一環として次の3つのプログラムを提供する。
IT Skills 4Uは、ウクライナの人々への支援のためにグローバルイニシアチブ(国際的な枠組み)として提供する人材開発トレーニングプログラムだ。無料のトレーニングや「AWS認定試験バウチャー」(チケット)、世界各国でのキャリアサービス支援を提供する。IT経験が全くない人も再就業支援の対象となる。
AWS re/Start Associateは、クラウドキャリアのリスキリングプログラム「AWS re/Start」を拡大した新たなプログラムだ。クラウド以外のIT経験を持つ人を対象としている。数週間にわたるコホートベース(Cohort Based)のリスキリングプログラムを提供し、休職中や就業中の人がITスキルをアップデートし、中堅クラスのクラウドキャリアを目指せるように支援する。
3つ目の地域社会への貢献に向けたトレーニングプログラムとしては、Amazonの第2本社がある米国バージニア州アーリントンに「AWSスキルセンター」を開設し、一般の人向けに対面型の無料クラスを開講する学習用スペースを提供する。
AWSスキルセンターではロボット工学や宇宙、ゲーム、スポーツに関するインタラクティブな展示を通じてクラウドコンピューティングやアプリケーションに関連するキャリアの可能性を提示する。また、テクノロジーのバックグラウンドを持たない大人向けに無料の対面クラスも提供する。
コンピュータの仕組みやクラウドコンピューティングの基礎などの基本的な内容から、AWS認定取得の支援まで、さまざまなクラスから学習できる。
今回の新プログラムは、AWSが進める「誰もがクラウドスキルトレーニングを受けられるようにする」ための取り組みの一環として提供される。
同社は2020年に「数億ドルを投資して2025年までに世界中の多様な知識・経験を持つ2900万人に無料のクラウドコンピューティングのスキルトレーニングを提供する」ことを発表している。日本語で受講可能な250のコースを含む500以上の無料コースを提供する「AWS Skill Builder」や、学生向けの自習形式のトレーニングやインタラクティブな実習環境を提供する「AWS Educate」など通じて無料プログラムを提供してきた。これまでの学習者は1300万人以上に及ぶという。
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