パソナグループ、ServiceNowらが連携 「3つの掛け合わせ」で中堅企業のDXを推進

パソナグループとServiceNow、サークレイス、テキーラ、アオラナウが連携し、日本企業のDX支援を推進する取り組みを開始した。各社の得意分野を掛け合わせて中堅企業マーケットの開拓を目指す。

» 2024年03月20日 07時00分 公開
[金澤雅子ITmedia]

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 パソナグループと米ServiceNowのグローバル戦略投資部門であるServiceNow Ecosystem Ventures、サークレイス、Tquila(テキーラ)、アオラナウの5社は2024年3月15日、日本国内の中堅企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進およびDX人材育成に向けた事業連携を開始した。

中堅企業のDXを「3つの掛け合わせ」で推進 その内容は?

 アオラナウは、パソナグループとサークレイスが2023年8月に共同設立した企業だ。ServiceNow導入のコンサルティングや開発、構築、運用保守、人材育成を展開する。今回、ServiceNowのエコシステム拡大を目指すServiceNow Ecosystem Venturesと、テクノロジー領域に特化した投資企業であるテキーラが経営参画する形で事業連携を開始した。

 今回の5社連携により、デジタル人材のリスキリングを通じて中堅企業のDX推進を目指す。具体的にどのような形になるのか。

 今回の連携において、5社は“デジタル×教育×BPO”でDXを支援するとしている。

 ServiceNowはサービス提供基盤としてインテリジェントプラットフォーム「Now Platform」を提供する。同プラットフォームは、あらゆる業務プロセスのデータを、ERP(統合基幹業務システム)、CRM(顧客管理)、SCM(サプライチェーン管理)、HCM(人的資本管理)などの既存システムや各種アプリケーション、部門などの垣根を越えてシームレスに連携させる。また、生成AIなどを用いてUIでの処理を可能にし、業務の自動化や最適化、最新化を実現するとしている。ServiceNowがグローバルに有するデジタル人材育成を目指したトレーニングプログラムも活用する。

 アオラナウは、ServiceNowならびにパソナグループ、サークレイス、テキーラと連携しつつ、各社が有する知見やノウハウを活用しながら、コンサルティングや一連のServiceNow製品の導入支援を提供する。

 ServiceNow製品を運用するDX人材の育成や、業務分析を基に人とAIを組み合わせたBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)サービスも提供し、さまざまな業務課題の解決や事業のDX推進を支援する。

 特にDX人材の育成に際しては、IT業務を経験していない人材でもスキルや経験を習得できるServiceNowのトレーニングプログラムを推進するとしている。

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