これからものを売る時、私たちはどんな「文脈」を消費者に提示すれば良いだろうか。コロナ禍前後で世界的な消費者マインドの調査をしてみたら、消費者が企業に求める文脈に変化が現れたという。私たちはものを売るためにどんなコンテクストを作れば良いだろうか。そのとき、どんなデータを使えるだろうか。
膨大な量のデータをどう「無駄なく」活用すればいいのか。そんな課題に取り組むのが、清涼飲料水や食品などを多く手掛けるPepsiCoだ。大規模な市場を持つ同社にとって、オンラインのマーケティング施策で消費者のデータを集めることは「特別な意味」を持つという。それは何か。データ活用において重視するポイントと一緒に探る。
「これからはスモールマスマーケティングの時代だ」と言葉にするのは簡単だが、これを実践するには多数の「人」を介した地道な努力の積み重ねが必要だ。積み重ねさえあればその効果を最大化するためのITを使えばうまくいくことも多い。花王グループの場合はこの点にどんな手を打っているだろうか。同社が実践する新しい顧客接点の作り方について実務担当者が語った。
2019年、創業200年超の和菓子屋がマーケティングにAIを導入した。現場の勘や職人の経験が生きる業界で古い伝統を守りつつ新技術を取り入れて成長を続ける、老舗の挑戦を追った。
気になる情報はすぐ検索でき、欲しくなったモノは何でもネットで買える。労働人口は減り続け、消費者の期待は常に変化する。そのような時代に、流通小売業は生き残りをかけた変革を始めている。
電話受付と紙の台帳で予約を管理し、行列は人気店の証し……。「飲食業界はアナログ」という認識は、もう過去のものとなっている。飲食業の生産性を向上する「FoodTech」が身近なサービスで活用されている例を追った。
NECは、利用客がスマートフォンで商品をスキャンしながら買い物ができる「セルフスキャンショッピング」を2020年4月から販売する。決済は、支払い用バーコードをかざすことで完了する。レジ待ち時間短縮による快適な買い物体験を利用客に提供するとともに、従業員の業務効率化を実現する。
店舗内に設置したカメラや画像認識技術などを組み合わせて、商品をレジに通さず決済できる店舗を本社ビル内にオープンする。購入者は欲しい商品を手に取った後、そのまま退店するだけで決済が完了する。
セブン-イレブン・ジャパンが「セブン-イレブン麹町駅前店」をオープンした。NECが設備を予防保全する「設備の稼働管理」と、棚状況を直感的に把握できる「棚定点観測」が導入されている。同店舗は今後、新設備の試験導入や新たな顧客価値の提供、効率的な運営を目指す実証実験拠点となる。
NTTデータは、日本国内でのレジ無しデジタル店舗の多店舗展開支援を発表した。米国でAmazon Goが他店舗展開を進めているが、日本での出店実績はない。
創業200年以上の老舗和菓子屋・船橋屋は、東京・広尾の姉妹ブランド「船橋屋こよみ広尾本店」に、GMOクラウドのリテール向けAI分析サービスを導入。店内カメラ映像から、来店客の属性や行動などを分析し、客の好みに合わせた菓子作りや、製作する菓子の需要予測などに活用する。
セブン‐イレブン・ジャパンとNECは、マイクロマーケット(小規模商圏)への本格展開を見据え、省人型コンビニの実験店舗となる「セブン‐イレブン三田国際ビル20F店」をオープン。顔認証による入店や決済、顧客属性に合わせた商品案内、店内や設備の遠隔監視などの導入効果を検証する。