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HD DVDは“ハリウッドの9カ条”に完全対応する──東芝とNEC、新コーデックの効果を披露(3/3 ページ)

» 2004年01月17日 00時44分 公開
[本田雅一,ITmedia]
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製造のしやすさか、将来を見据えた大容量か

 HD DVDの良さは、既存のDVDにおけるノウハウや資産を活用しながら、比較的楽にHDコンテンツの世界へと向かうことが可能な点だ。ただし、容量を増やしにくい。現実論からすれば良い選択肢だが、技術論から言えば妥協に過ぎると感じる人もいるだろう。一方のBlu-rayは、DVDからの移行は技術開発で乗り切り、ひたすらに大容量と高画質にすることを目指す。

 ソニーはDVD策定が決まる前、今回のHD DVDとも似たCDからの設備・技術の移行が容易な規格を推し進めていた。対して当時の東芝は、高容量の現行DVD標準化を強く進め、現在に至った。東芝とソニーの立場が、完全に逆転しているところが興味深い。

 では肝心のコンテンツ提供側はどのように二つの規格を考えているのか?

 次世代DVDコンテンツ開発の現場や、各映画会社における現行、および次世代DVDへの取り組み状況について、昨日、ハリウッドでの取材を終えたところ。その成果は、ITmediaの中で順次、記事として取り上げていく。

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