1位 大画面TV競争の“ダークホース”――「リアプロ」の可能性
2位 ソニー開発者に聞く――「紙でできた光ディスク」ができるまで
5位 画面内を泳動するインクが、紙をリアルに表現〜読書端末「リブリエ」
6位 新Libretto? いいえ、DVDプレーヤー“ポータロウ”です
8位 「ピーキー過ぎてお前にゃ無理だよ」――“金田バイク”が参考出展
10位 紙でできた25Gバイト光ディスク ソニーと凸版が開発
先週のナンバー1注目ネタは、「リアプロ(リアプロジェクションTV)が今後大画面TVの主役になるかもしれない」と提言した記事。現在、“大画面TVダービー”の本命として期待されているプラズマ/液晶TVだが、低価格に加えて画質向上も著しいリアプロに“直線一気追い込み”される可能性がでてきたのだ。
ITmediaにはこの記事対する投書が数多く寄せられ、中にはこんな意見もあった。
私は現在米国に在住しているエンジニアです。
私もちょうど去年からリアプロジェクションのTVに注目しておりました。こちらでは現在Sony、日立、松下がHTPS液晶、Samsungその他がDLPのTVを販売していますが、私の感覚からすると、なぜ日系3社がこれらの製品を日本で発売しないのか不思議に思えます。日本の住宅で使うにしても十分に魅力があると思います。
この米国在住読者が指摘するように、北米では大画面TV=リアプロが当たり前になっており、日系メーカーもリアプロ製品群をTVの重要なラインアップとして用意している。だが、日本国内でリアプロ(家庭用)を展開しているのは現在のところソニーだけだ。
その理由はさまざまだろうが、ソニー以外は自社グループ内にPDP(パナソニックAVCネットワークス社/富士通日立プラズマディスプレイ)や液晶(東芝松下ディスプレイテクノロジー/日立ディスプレイズ)の生産拠点を抱えていることも少なからず影響しているのだろう。
莫大な設備投資を行って立ち上げ、これから韓国/台湾の攻勢にも立ち向かっていかなければいけない時期に、その屋台骨を揺るがすかもしれない“リアプロ”の存在に目を伏せたくなる気持ちは分からなくもない。
だがITmediaに寄せられた読者投稿だけでなく、この記事を取り上げたBlogをチェックしてみても、
「液晶やプラズマは欲しいが高い。リアプロというのは、なんとなく手が届きそうな感じ」
「心配される奥行きは40センチ程度。省エネってことも手伝って、意外といいかも」
「よほどのAV機器マニアじゃなければ、画質がほとんど変わらなくて値段半分以下のリアプロでよいのでは?」
「42インチぐらいのプラズマTVを購入予定だったが記事を見てちょっと待とうと思った」
「あっという間に大画面テレビは全部リアプロになってしまうのでは」
などと、価格の安いリアプロの登場を願う意見が圧倒的に多かった。ユーザーはプラズマ/液晶TVなど“薄型大画面TV”の現状の価格を、やはり「高い」と思っているのだ。
プラズマや液晶のように画面全体にデバイスが広がる表示機器では、劇的なコストダウンは難しい。だが、表示デバイスが1インチ前後で済むリアプロならそれが可能になる。
ITmedia LifeStyleでは、今後もリアプロを積極的に追っていきたい。
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