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音楽だけじゃない! ビデオ再生にも対応したソニーのポータブルプレーヤー「HMP-A1」レビュー(3/3 ページ)

» 2004年05月28日 15時33分 公開
[浅井研二,ITmedia]
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 本体側の操作は、メニュー画面で「←」「→」を押して、「動画」「音楽」「静止画」「設定」を切り替え、あとは一般的なプレーヤー同様に、再生/一時停止ボタンを使って再生制御を行い、カーソルキーで「早送り」「早戻し」やメニューの操作をすればいい。本体上部の「TOOLS」ボタンを押せば、場面に応じて各種設定を行えるツールメニューがプルダウンされる。

Photo 電源スイッチ(ホールド兼用)、音量調整、TOOLSボタンは本体上部に
Photo リモコンも付属。最低限の操作のみ対応だが、音楽再生時には重宝する

 音楽・動画の再生操作は、さすがにかなりこなれている。音楽の場合、単に「←」「→」を押すと曲スキップになり、「早送り」「早戻し」は、「←」または「→」に触れ続ければいい(約10倍の速度)。ビデオでは「←」または「→」に1回触れると2倍速の「早送り」「早戻し」、さらにタッチするごとに、10倍、30倍、120倍となる。また、「↑」「↓」部分に触れると15秒飛ぶので、CMスキップに使える(「↑」だと15秒戻るということではなく、いずれも早送りとなる)。さらに、タイムサーチもあり、時間を時・分単位で入力して、特定の位置にジャンプできる(ただしMPEG4ではずれが出る)。

Photo 動画再生時。デフォルト設定では、再生開始時にのみオーバレイで各種情報が示され、すぐに自動的に表示オフとなる
Photo 音楽再生時。アーチスト名、アルバム名、曲名が表示されるシンプルな画面
Photo 静止画閲覧時。1枚表示、スライドショーのほか、この画面のようにサムネイル表示も可能
Photo セットアップ画面。画面回転は左利き用に180度回転するもので、縦横画面切り替えではない
Photo TOOLSボタンを押すと、プルダウンメニューが表示され、モードに応じて各種設定切替が可能

 そのほか、スクイーズ画面への対応、音声切り換え(ステレオ、主音声、副音声)、さらには外部テレビへの出力も可能(その場合、プレーヤー側の画面には映像は出ない)と、ビデオプレーヤーとしては、ほとんど文句のつけどころがない。内蔵液晶の表示品質も、小型画面にありがちな文字のちらつきなどもなく、録画したテレビ番組を十二分に堪能できるレベルだ。

 バッテリーでの駆動時間も、MPEG2動画再生しつづけた場合で3時間45分もったので、まず不安はないだろう。音楽の連続再生時間は試せなかったが、スペックではMP3/128kbps時で最長約8時間となっている。動画再生時の実測時間もスペック値(4時間)とそれほど違いはなかったので、音楽の場合もこれに遠くない連続再生時間を確保していると思われる。音楽再生時の使い勝手も、曲間が一瞬空いたり(こればっかり言っているが……)、「VGF-AP1」のようなジャケット表示機能がないのは惜しいが、納得できる仕上がりだ。

Photo ソフトケースも付属。ただ、折り返しの部分が意外と長く、出し入れがちょっとしづらいのが難点
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