フラッシュメモリーを使った携帯機器の代表格といえば「MP3プレーヤー」と「ICレコーダー」。どちらもさまざまなメーカーが多くの製品を市場に投入し、近年はその高性能化・多機能化もめざましい。フラッシュメモリーに音声データを記録して再生するという似た性格から、MP3プレーヤーではボイス録音機能でICレコーダー的な使い方ができるものが多く、またICレコーダーでも音楽再生機能を持たせたモデルが登場している。
三洋電機が7月1日に発売した「ICR-RS175M」(愛称:DiplyTalk)は、ステレオ録音に対応したICレコーダー機能に加えてMP3/WMAファイル再生機能、FMラジオ内蔵、USBメモリー機能など多機能ぶりが光る1台だ。高性能なICレコーダーと“使える”音楽プレーヤーは両立できるのか、レビューを通じて探ってみた。
MP3プレーヤーは音楽が生活の一部となっているユーザーにとって欠かせないアイテムとなっているが、ICレコーダーもその便利さに慣れると手放せないものとなるアイテムの1つだ。会議/発表会/授業の講義などのほか、ツインピークスのクーパー捜査官ばりに思いついたことを吹き込んで備忘録がわりに使うなど、その活用シーンは幅広い。
筆者は「記者の七つ道具」に挙げるぐらい、ほぼ日常的にICレコーダーを使用する。愛用しているのはソニーのICレコーダー「ICD-MS2」だが、専用機だけにレコーダーとして以外の機能はなく、使わないときに“お荷物”になるのには閉口していた。
同じく日常的に持ち歩くことの多いMP3プレーヤーがICレコーダーの役割も担ってくれればいいのだが、一般的なMP3プレーヤーのボイス録音機能は、ほとんどがハッキリ言って使えない。操作性や音質は専用機(ICレコーダー)の方がやはり一枚も二枚も上手なほか、時計機能を装備していないケースが多いMP3プレーヤーでの録音データは記録日時が残らず、保存・検索性が非常に悪い。
「ならばICレコーダーに音楽プレーヤー機能を持たせてみました」というのがICR-RS175M。29.2(幅)×117.6(高さ)×14.5(奥行き)ミリで重さ56グラムというICレコーダーとしても小型軽量サイズながら、128Mバイトの内蔵フラッシュメモリー内に記録した音楽データ(MP3/WMA)の再生が行える。
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