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アテネを前に、暫定“3強”時代の到来?DVDレコーダー販売ランキング(2004年7月5日〜7月11日)

» 2004年07月21日 08時27分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 DVDレコーダーの市場では、昨年までパイオニア、東芝、松下電器産業の3社が“3強”と呼ばれていた。昨年末にソニーが本格参入したことで“4強”になり、さらに新規参入が相次いだことで、この夏は戦国時代のような様相を呈してきた。

 しかし、7月第2週のランキングは、久しぶりに“3強”という言葉を思い起こさせるような状況になった。もちろん、まだ新製品が市場に出回っていないメーカーもあり、あくまで暫定的なのだが……。

順位 前回 メーカー名 型番 発売年月日 標準価格
1  1 松下電器産業 DMR-E85H 2004/4/1 オープン
2  3 松下電器産業 DMR-E150V 2004/6/21 オープン
3  2 ソニー RDR-HX8 2003/11/21 オープン
4  4 ソニー RDR-HX6 2004/4/1 オープン
5  6 パイオニア DVR-520H 2004/6/1 オープン
6  5 ソニー RDR-VD60 2004/4/1 オープン
7  8 松下電器産業 DMR-E95H 2004/5/10 オープン
8  7 パイオニア DVR-510H 2003/10/1 オープン
9  10 松下電器産業 DMR-E75V 2004/4/21 オープン
10  14 パイオニア DVR-620H 2004/6/1 オープン

この記事では、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国3500店舗の量販店(家電量販店、カメラ販売店、PC専門店)のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています

 ランキングを見ると、まずパイオニアの新製品「DVR-620H-S」が先週14位から10位へとジャンプアップ。先週ランクインした下位モデル「DVR-520H-S」に続き、トップ10入りを果たした。パイオニアは、CMのほかにも量販店の店頭キャラバンなどを積極的に繰り広げており、販促活動に注力した結果がランキングに現れた形だ。

 一方、代わりに姿を消したのは、東芝の「RD-XS32」。RD-XS32は昨年12月発売の“旧モデル”にあたるため、新製品への移行期に入って店頭在庫が少なくなったと考えられるが、東芝製品がトップ10圏内にいなくなったことで、上位10製品は、松下電器産業、ソニー、パイオニアの3社が占める格好になった。

 東芝は、RD-XS32の後継として「RD-XS33」をリリースしているが、EPG搭載機が当たり前となった状況では少々不利か。やはりWチューナーを搭載した「RD-XS43/53」の登場が待たれるところだ。

 RD-XS43/53は、機能拡張キットを適用した「RD-X4」(RD-X4EX)をベースに“W録”(ダブロク)へ対応したもので、2つのチューナーと2つのMPEG-2エンコーダーを搭載。HDD容量はそれぞれ250Gバイトと320Gバイトで、現在の売れ筋である160Gバイトよりも頭一つ飛び出ている。さらに上位モデルのRD-XS53にはスカパー!連携機能も搭載し、かなり贅沢な仕様といえるだろう。販売開始時の実売予想価格は、RD-XS43が12万円前後、RD-XS53が15万円前後。8月1日の発売が予定されている。

 もっとも、現在の“売れ筋価格帯”を考慮すると、東芝の新製品には少々辛い状況かもしれない。各製品の実売価格(下表)では、売れ筋製品は5〜8万円台に分散し、10万円を超えているのはパイオニアの「DVR-620H-S」だけなのだ。

順位 製品名 平均価格
1 DMR-E85H \70,435
2 DMR-E150V \88,815
3 RDR-HX8 \66,567
4 RDR-HX6 \53,148
5 DVR-520H \78,108
6 RDR-VD60 \53,439
7 DMR-E95H \89,237
8 DVR-510H-S \58,886
9 DMR-E75V \56,930
10 DVR-620H-S \102,565
平均価格はITmedia Shoppingに掲載された7月20日現在のもの

 ランキングの順位はあくまでも販売台数で、売り上げの金額ではない。このため、東芝の新製品のような高付加価値指向の製品には不利に働く可能性もある。そんな状況の中で、常に“×強”に並び称され、ユーザーの評価も高い東芝がどこまで食い込んでくるのか。8月以降のランキングに注目したい。

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