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» 2004年07月21日 16時43分 公開

レビュー:高速起動&クイックレスポンスで“ファンタス”の再来なるか? 「楽レコ」を試す(後編) (1/4)

三菱電機の「DVR-HE700」は、前回取りあげたEPGや快適なレスポンスにくわえ、高速なダビング機能なども魅力だ。後編では、このダビング機能、さらに画質などをチェックしていく。

[坪山博貴,ITmedia]

 ハイブリッドレコーダーの必須機能となった“高速ダビング”は、HDDに録画した番組を無劣化でDVDメディアにダビングするものだが、最近は書き込みDVDドライブの高性能化に伴い、著しく高速化している。「DVR-HE700」の場合、スペック上のダビング速度は「最大36倍速」で、たとえば松下電器産業「DMR-E85H/E95H」の「最大32倍速」とあまり変わらないように見える。しかし、物理的なDVDメディアへの書き込み速度は、DVR-HE700のほうが“1.5倍”高速だ。相変わらず、DVDレコーダーのスペック表記は分かりにくいのだが、まずはここから解説していこう。

 DVR-HE700でダビングに使用できるメディアは、DVD-RとDVD-RW(DVD-RAMは再生のみ対応)の2種類。DVD-RWではDVDビデオ形式とDVD-VR形式が選択可能だ。

 ダビング速度をPC表記に直すとDVD-Rが最大6倍速、DVD-RWが最大4倍速で、現行のHDD+DVDレコーダーの中ではパイオニア「DVR-620H-S/520H-S」に次いで高速だ。理論上は、DVD片面が一杯になるデータ量の番組(XP/SP/LP/EPの各モードで、それぞれ1/2/4/6時間)を、DVD-Rへなら10分程度、DVD-RWへなら15分程度でダビングできる計算となる。

 ちなみに松下のDMR-E85H/E95Hでは、DVD-Rのダビング速度は最大4倍速。スペックに書かれている「最大32倍速」は、新設された「EP8時間モード」で録画した番組のダビング速度となっている。一方、DVR-HE700はEP8時間モードに相当する録画モードを持たないため、カタログスペックでは最大36倍速と少々損をしている格好だ。

photo 注:DVD-RWはDVD-VR形式

 実際に録画モード「XP」で1時間録画した番組を日立マクセル製の8倍速対応DVD-Rメディアへ高速ダビングしてみたところ、ダビングに要した時間が12分40秒、ファイナライズに要した時間は1分13秒となった。4倍速のDVD-R/DVD-RWメディアでの書き込み時間もまとめて表にしておくが、概ねスペック通りといった印象。また、コピーワンス番組をダビング(ムーブ)できるDVD-RWが4倍速と高速な点は、デジタル放送の導入を考えている人にとって嬉しい仕様だ。

  • 録画モードごとの最高ダビング速度
photo

 DVDレコーダーの場合、PC用ソフトと異なり、書き込み速度が指定できない、ベリファイ機能がないといった点で書き込み品質も気になるところ。ここでは推奨メディアになっている日立マクセル製の8倍速と4倍速書込み対応のDVD-Rメディア、激安メディアの1つであるBENQブランドの4倍速対応メディアへ書き込みを行い、簡易ながらエラーレートの計測もしてみた。条件としては、パイオニア「DVR-620H-S」のレビュー(関連記事12)とほぼ同等だ。

 結果は図の通りで、どのメディアでもエラーレートは問題のないレベルだった。計測時間の都合で4倍速読み出しのため、8倍速メディアはエラーレートが高めに見えるが、これでも十分許容範囲。激安メディアでも特に問題はない。また書き込んだDVD-Rメディアは、筆者宅の安価なDVDプレーヤーでも問題なく再生できることを確認した。

photo 日立マクセル製8倍速メディア(クリックで拡大)へダビングしたときのエラーレート
photo 日立マクセル製4倍速メディア
photo BENQブランド4倍速メディア8倍速でも許容範囲だが、日立マクセル製4倍速メディアへのダビングがもっとも優秀だった。BENQ製メディアも1枚75円のメディアに対してと思えばまったく不満のないレベル

 8倍速と4倍速メディアを比較すると4倍速メディアの方がエラーレートは低い。8倍速メディアも6倍速書き込みとなる関係上、メディア一杯にダビングしても所要時間は数分しか変わらない。8倍速メディアがまだ高価という点を考えると、今のところDVR-HE700では4倍速メディアを利用するのが正解といえそうだ。

ファイナライズ中も予約録画が可能

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