5位 iPodより体力あります――24時間働けるHDDプレーヤー「Zen Touch」
6位 iPod miniよりも大容量・小型・軽量・長時間再生――「Rio Carbon」
7位 キヤノンと東芝、次世代ディスプレイ「SED」合弁会社設立
10位 1インチHDD採用MPEG-2ムービー ビクターが世界初
今週のランキングでは、ソニーが開発したプロジェクター向けディスプレイデバイス「SXRD」の可能性と今後の展開についてのインタビュー記事がトップを飾った。
SXRDを搭載した初のコンシューマ向け製品といえば、240万円という価格も話題となったフロントプロジェクター「QUALIA 004」だ。
このQUALIA 004、実際の出荷台数は非公開となっているが、マーケットの声から予測する限りではその出荷量は3ケタに遠く及ばないほんのわずかな数といわれている。このことから市場では「SXRDは量産に向いていないのでは」という悲観的な意見も出ていた。
このような市場の意見に対してソニーテレビ事業本部PJ設計部門長の井上達也氏は「QUALIA 004は戦略的にハイエンドのところからスタートした。そのため出荷台数を意識的に抑えていた(笑)…というのは冗談だが、SXRDの立ち上げ時期であったことは確か。だが現在は、ウェファーで一括生成するというSXRDならではの独自製造技術などで、すでに量産体制は確立している。他社LCOSよりもはるかに現実的な量産向けデバイス」と語る。
量産への懸念は、先日発表されたSXRD搭載70型リアプロTVで一蹴された。ハイエンド向けプロジェクターと比べて桁違いに出荷台数の多い“テレビ”という商品にSXRDを搭載するには、安定した量産体制を築いていないと実現できない。しかもSXRDグランドベガは、1万ドル(約120万円)という価格で登場した。フルハイビジョン対応で70型というスペックを考えると非常にお買い得なプライスだ。
プラズマ/液晶などフラットパネルディスプレイ市場で出遅れたソニーが、完全な自社開発デバイスであるSXRDに期待を寄せる理由もうなずける。また、次世代ディスプレイとして「有機EL」や「FED」の開発も着々と進められている。
これら自社開発デバイスが軌道に乗れば、「TVのソニー」復権の日も遠くはなさそうだ。
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