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さりげなく2番組を同時録画〜DIGA「DMR-E220H」レビュー(3/3 ページ)

» 2004年10月08日 17時27分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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 DMR-E220Hの魅力は、良くも悪くも従来のDIGAと使い勝手がほとんど変わらないことだ。例えば家族に黙って「DMR-E85H」や「DMR-E95H」から買い換えたとしても、操作には全く困らないだろう。もちろん、“ばれる、ばれない”という意味では、デザインの違いで分かってしまうが。

 編集機能やダビング機能は、上位モデルである「DME-E500H」と変わらないし、ダビング速度を除けば、E500H以外の従来モデルともほとんど変わらない。たとえば番組ごとに再生停止位置を覚えていないといった点もそのままだ。

 編集機能は、決して高機能とはいえないものの、部分カットなどツボは押さえている。凝ったDVDビデオを作製しようとでも思わない限り、大きな不満を感じることもなさそうだ。このあたりは、DMR-E500Hのレビューも参考にしてほしい。

 もっとも、E220Hに全く不満がないわけでもない。たとえば、「どっちも録り」をもう少し活かしてほしいと思う部分がある。たとえば、現状ではデジタル放送の録画などで利用頻度の高そうな外部入力自動録画が予約録画と併用できない。2番組を予約録画中の外部入力録画をどう処理するか、といったあたりに課題もあるのだろうが、やはり勿体ないと思う。

 外部チューナーからのリモコン操作による自動録画にも同じことがいえる。予約録画がどちらのレコーダーで行われるか判らない以上(正確にはレコーダー1での録画頻度が高いだろうが)、確実にリモコン操作で録画できる状態で待機させておけない。外部入力からの録画も手動で録画予約すればいいのだが、外部入力を録画しようとした瞬間に、「どっちも録り」メリットが急速に小さく感じてしまうのだ。

 たとえば、レコーダー2を地上波の予約録画専用に位置付け、操作できるレコーダーは常にレコーダー1といった機能が実現できれば、地上波と外部入力の「どっちも録り」も出来そうだ。もちろんDIGAのターゲットが一般層であり、より多くをを求める人はDVDレコーダーを複数使えば良いし、現実にそうしている人も多いとは思う。

 HDDが160Gバイトと「どっちも録り」には少々物足りない面もあるが、そのぶん競合する東芝「RD-XS43」よりリーズナブルな価格になる。事実、シングルチューナーで同じく160GバイトHDDを搭載する「DMR-E87H」との価格差は1万5000円程度だ。家族で使うから録画が重なる、あるいは高画質保存よりどんどん録ってどんどん見ることが優先といったユーザー層には、絶妙の価格付けで投入された製品といえそうだ。HDD容量が気になるなら、DMR-E330Hという選択肢もあるだろう。

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