NDSの通信プレイには、「ワイヤレス通信プレイ」と「ダウンロードプレイ」の2種類がある。ワイヤレス通信プレイの場合は人数分のソフトが必要だが、ダウンロードプレイは、対応ソフトが1本あれば複数のプレーヤーにゲームデータを送信して通信対戦を楽しめる仕組み(人数はタイトルによって異なる)。GBAの「ワンカートリッジプレイ」がワイヤレスになったようなものだ(ただし、NDSではGBAソフトの通信機能が使えない)。
「直感ヒトフデ」も、そんなダウンロードプレイ対応ソフトの一つ。早速、片方のNDSにソフトを挿入して起動。もう一方で「ダウンロードプレイ」を選択すると、「ダウンロードできるソフトを検索しています。」という表示が出て、数秒後には「直感ヒトフデ」を見つけてくれた。受信側でダウンロードを選択し、送信側が許可を出すと、ダウンロード開始。無線LANも簡単になったものだ。
なお、無線LANは距離が離れるにつれて伝送速度が落ちるため、ダウンロード時はNDS同士が近くにあったほうがいい。説明書によると、距離は10メートル以内で、アンテナが2本立っていることが前提という。
ダウンロードが終了すると、直感ヒトフデの体験版が受信側のNDSで立ち上がり、普通にプレイ開始。ダウンロードしたソフトは、NDSの電源を切ると消えてしまうが、スリープならメモリを維持してくれる。
一方、GBAソフトをプレイするときは、使用する画面を選択できるのが嬉しい。昔ながらの操作性を求めるなら下の画面、画面の鮮やかさ重視なら上の画面を選べばいい。動作に問題はなく、懐かしい2D画面のゼルダが動いた(ソフトは最新だけど、2Dのゼルダをプレイするのは“ツインファミコン”以来だ。古っ)。なお、ゼルダのプレイ中にディスプレイを閉じてみたところ、やはりスリープはしてくれなかった。そのままにしておくと、バッテリーをひたすら消費するので注意したい。
ゼルダをプレイしていると、両手で持ち、親指でボタンを操作する従来のプレイスタイルに、なんともいえない安心感をおぼえるから不思議だ。スタイラス操作も面白いが、やはり十字キー&ボタン操作は定番で、決してスタイラスに置き換えられるものではない。両方を備えたからこそ、NDSは、新しい遊び方とスタンダードなゲームが楽しめる、お得なポータブル機といえるのだろう。
さて、次はどのゲームを買おうか。「PSP」も気になるし……今年の年末は、いろいろ出費がかさむ時期になりそうだ。
記者N:「で、オチは?」
一応、最後だけはキレイにまとめたいですからぁ。残念!
記者N:「切腹!」。
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