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高級感ある仕上げに“フルデジタル伝送”の上質サウンド――ビクター「HP-W1000」コードレスサラウンドヘッドフォン特集(1/4 ページ)

» 2004年12月22日 13時34分 公開
[西坂真人,ITmedia]

 日本ビクターのヘッドフォンといえば、アームレスタイプ(耳かけ式)のヒット商品「Be!」のイメージが強い。だが同社はそれだけでなく、ピュアオーディオ向けの密閉型高級機からポータブルAV向けインナーイヤータイプまで、実に幅広くヘッドフォンのラインアップを揃えている。

 その中にはもちろんコードレスタイプもあり、Be!のように耳かけ式にした世界初の無線アームレスタイプ「HP-ALW800」や実売5000円台の低価格機「HP-W100」などステレオタイプ、そしてサラウンドに対応した「HP-W150SU」などが用意されている。ただしHP-W150SUは、米SRS Labsの独自バーチャルサラウンド技術「WOW」を採用しており、インタフェースはアナログ入力のみという仕様。その音響感は、最新のデジタルサラウンドと比べると不満の残るものだった。

 そのビクターが9月のA&Vフェスタ初日に合わせて発表したのが、コードレスサラウンドヘッドフォン「HP-W1000」だ。同社初となるデジタル伝送方式を採用したこの意欲作をレビューで探ってみた。

photo デジタル伝送方式コードレスサラウンドヘッドフォン「HP-W1000」

 まずは外観を見てみよう。

 前回紹介した松下「RP-WH5000」のスタイルは、ソニー「MDR-DS4000」「MDR-DS3000」と同様にトランスミッター部がヘッドフォンの置き台も兼ねるタイプを採用していた。今回のビクター「HP-W1000」は、コードレスサラウンドヘッドフォンで売れ筋モデルとなっているパイオニア「SE-DIR800C」と同様に、縦置き/横置きどちらにも対応したスリムなトランスミッター部との組み合わせになっている。

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 置き台兼用となる前者グループはコンパクトに収納できる点がポイントだが、トランスミッター部のサイズが大きくなるため見た目がカッコワルイという声も少なくない。「使わないときにはヘッドフォンなどはサイドボードに収納している」というユーザーには、トランスミッター部が小さなHP-W1000のようなスタイルがフィットするのだろう。

 このように“スタイルにこだわるユーザー”にも満足してもらえるためか、HP-W1000は非常にデザイン性・質感に凝った仕上がりになっている。

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